概況/大引け 米失業保険申請件数が予想より悪化で量的緩和の出口戦略遠のいたと期待。日本の公的年金の運用弾力化検討も好材料。ただ、浮揚力には欠ける

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

大引けのTOPIXは1,135.78ポイントの1.36ポイント高、日経平均は13,774.54円の185.51円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,093、値下がり銘柄数は537。出来高は41億5,455万株、売買代金は3兆2,441億円。

日経平均は5月22日を高値に1週間余りで2千円超の下落となりましたが、昨日の米国で週間の新規失業保険申請件数が市場予想よりも悪化したため、量的緩和策の縮小という出口戦略が遠のいたと期待され、日本でも公的年金の運用の弾力化検討というニュースが好感され、本日の相場は反発しました。

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は現在の資産が国内債券67%、国内株式11%、外国債券8%、外国株式9%、短期資産が5%となっています。

配分に対して許容は国内債券が上下8%、国内株式は上下6%、外国債券と外国株式はともに上下5%となっています。今回検討する弾力化では株式相場が大きく値上がりし、GPIFの資産配分限度を超えた状態になっていても、無理に株式を売却する必要性を低減できることや、債券も相場が下落(金利は上昇)し、資産配分が配分限度の下限に接近しても、無理にその配分を保つための債券買いをしなくて済むようにするそうです。

日経平均 日足 MA(25/75)

日経平均 日足 MA(25/75)

4月4日の日銀の量的・質的金融緩和が驚かれましたが、長期金利の上昇を警戒し、大手不動産株は調整し、4月4日の終値も下回っていたので、売られ過ぎという見方から住友不動産(8830)などの不動産株が値上がりしました。

ただ、6月5日に安倍首相から発表される成長戦略の第3弾は法人税の引き下げが盛り込まれないと失望されそうと見られていることや、6月14日の先物・オプション取引のSQ(特別清算指数)算日までは仕掛け的な売りに翻弄される場面も多そうといった懸念から、浮揚力に欠ける展開。野村ホールディングスは冴えず、トヨタ(7203)も揉み合いとなりました。

水産庁はウナギの稚魚のシラスウナギの国内養殖量が約12万トンで、不漁だった前年から更に25%減少したと発表しました。養鰻業者の稚魚の仕入れ価格は2006年まで1キロ=約30万円でしたが、今年は約260万円に高騰しました。

昨年はスーパーなどで蒲焼きが3割近く値上がりしましたが、今年はますます高値の花でご無沙汰になりそうと諦念されています。ところが、くらコーポレーション(2695)では回転すしの「くら寿司」で夏限定でうな丼を598円で販売すると発表し、株価も値上がりしました。吉野家の680円、すき家の780円よりも安くうな丼を提供するため来店客も増えそうと期待されています。タレに昆布やホタテ、サバなど7種類の素材を使ったのが特徴だそうです。

日経ジャスダック平均は1,958円の16円高。ガンホーオンラインやプレシジョンシステムサイエンス、3Dマトリックス、コスモバイオ、イメージワンなどが買われました。

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