概況/前引け 米国で金融緩和の出口議論の後退期待。不動産株は日銀が異次元金融緩和を発表した4月4日の終値を下回っているため反発

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

前引けのTOPIXは1,141.44ポイントの7.02ポイント高、日経平均は13,808.72円の219.69円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,223、値下がり銘柄数は384。出来高は17億7,323万株、売買代金は1兆3,403億円。

米国で週間の新規失業保険申請件数が35万4千件と市場予想の34万件よりも悪化したため、量的緩和策の縮小などの「出口戦略」が遠のいたと期待され、昨日のNYダウは21ドル高の15,324ドルと落ち着きを取り戻しました。

日銀が長期金利の上昇を抑えるために、月々の国債買入れの回数を現在の8回程度から最大10回程度に増やし、1回当たりの買入れ額を減少、市場への影響を小さくすることや、市場動向を踏まえて弾力的に運用すると発表。金利が上昇した時は国債買入れを増やすことも示唆しました。

債券相場では織り込み済みという反応で、国債利回りはあまり大きくは低下しませんでしたが、政府日銀がアベノミクスに対する疑念を抑え込むように対策を発表したことは安心され、株式市場では不動産株の値上がりが目立ちました。

4月4日に黒田新総裁の下で日銀が異次元の金融緩和策を発表し、株価は高騰しましたが、その後の調整で、三井不動産(8801)や三菱地所(8802)、住友不動産(8830)は4月4日の終値を、昨日は下回っている水準まで値下がりしているので、下げも行き過ぎといった受け止め方も出たようです。

ただ、この2週間の下げで相場はしこりを抱えたという警戒感や、4月以降の急騰で空けた3つの窓で1番上の窓は埋めましたが、13,382円と12,833円の窓も埋めることになるのでないかといった見方、6月14日の先物・オプション取引のSQ(特別清算指数)算出日までは先物に仕掛け的な売りも出やすいという不安から、トヨタや野村ホールディングスなどは冴えませんでした。

LIXILグループ(5938)はみずほ証券が投資判断を「中立」→「買い」に、目標株価も1,900円→3,000円に引き上げたことが好感されました。中期経営計画の中で、(1)C-30プロジェクトに続く新たなコスト削減目標が示されたこと、(2)営業利益率8%の目標達成に向けて経営陣が自らの経営責任にまで言及するなど強い決意を示したことを評価しています。

日経ジャスダック平均は1,955円の13円高。バイオ関連はやや調整が継続し、3Dマトリックスやプレシジョンシステムサイエンスは買われたものの、タカラバイオやジャパンティッシュエンジアリング、セルシードは値下がりしました。

イメージワン(2667)やデジタルアドバタイジング(4281)が買われました。

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