概況/大引け 自動車産業の恩恵期待で名古屋の百貨店の丸栄ストップ高。北海道電力の原発再稼働申請方針で他の電力株も高い。新興市場ではバイオ関連が賑わう

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

大引けのTOPIXは1,178.87ポイントの10.60ポイント高、日経平均は14,326.46円の14.46円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,288、値下がり銘柄数は342。出来高は39億1,082万株、売買代金は3兆1,269億円。

昨日の米国では3月のS&Pケースシラー住宅価格指数の前年比上昇率が2006年4月以来の10%乗せを達成し、5月の消費者信頼感指数も2008年2月以来の高水準となったために、NYダウは106ドル高の15,409ドルと上昇しました。米国景気の回復でFRBの資産買入策の早期縮小懸念も台頭したため、金利が上昇したことを受けて、ドルも買われ、NY外為市場では円相場は1ドル=102円50銭まで円安となりました。

日本国債の利回りも上昇しましたが、REITには押し目買いから39銘柄中14銘柄が値上がりしました。

JPモルガン証券はREITについて、長期投資家にとっては再エントリーのタイミングが近付いていると解説しています。10年間の期間では日本の国債利回りと東証REIT指数は明確な逆相関関係や相関関係は見られないと述べ、長期の東証REIT指数は、地価、鑑定価格、空室率、賃料動向などの不動産ファンダメンタルズとの相関性が高いためだと解説しています。

ただ、日経平均の上値は重く、指数寄与度の高いファーストリテイリングは売られました。

北海道電力(9509)は泊原子力発電所の再稼働を1~3号機同時に申請する方針を固め、新基準が施行される7月中にも申請すると日経新聞で報じられ、他の電力会社も再稼働への期待で買われ、東京電力も大幅高となりました。

トヨタなどの自動車株は揉み合いでしたが、円安で自動車メーカーの輸出競争力が回復し、国内で増産が続けば、トヨタのお膝元の愛知県の消費も活発化するという期待で、名古屋の百貨店の丸栄(8245)はストップ高となりました。

群栄化学(4229)は、経済産業省が木型や金型なしで複雑形状の鋳造用砂型を製作できる3Dプリンターの開発を委託した中の1社に入っていたことでストップ高となりました。

テレビ東京(9413)は三菱UFJモルガンスタンレー証券が投資判断を「Outperform」継続で、目標株価を1,490円→2,200円に引き上げたことで注目されました。全日帯視聴率は上昇傾向にあり、1月クールは3.0%と前年同期比0.1%ポイント増。背景には、コンテンツ力が強化されたこと、広告主が重視し、テレビ東京の視聴者基盤である消費力の高い50代以上の視聴者層を広げていることなどがあると解説しています。

日経ジャスダック平均は1,978円の25円高。3Dマトリックス(7777)は自己組織化ペプチド技術の「肝臓・膵臓再生特許」の日本での成立を受けて大幅高となり、セルシード(7776)も密閉系細胞培養容器による上皮系細胞の新規培養方法に関し、基本特許が日本で成立する見込みとなったと発表したことで買われました。

東証マザーズ市場のユーグレナ(2931)は大阪府立大学との共同研究で「パラミロンフィルムにおける創傷治癒効果」を実証し、特許を出願したことでストップ高となりました。創傷治癒に使用されているセルロースフィルムに比べて、パラミロンフィルムで創傷を被覆した場合の方が傷口面積の減少割合が高く、パラミロンによる創傷治癒促進効果が認められたそうです。

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