概況/大引け TOPIXは791.29ポイントの5.22ポイント高、日経平均は9,581円の56円高。12月のドイツ景況感指数がプラス6.9と11月のマイナス15.7から回復し、ユーロ高円安となり、東証では大型電機株が値上がり。13日~14日のEU首脳会議では銀行監督一元化への話し合いも進むことにも期待。日本の金融緩和期待で不動産株も堅調。

概況


大引けのTOPIXは791.29ポイントの5.22ポイント高、日経平均は9,581円の56円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は911、値下がり銘柄数は593。出来高は19億3,972万株、売買代金は1兆627億円。

日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

欧州ではイタリアでモンティ首相が辞意表明し、構造改革が進まないことが警戒されていましたが、欧州経済研究センター(ZEW)が発表した12月のドイツ景況感指数はプラス6.9と11月のマイナス15.7から回復し、プラスに転じたのは5月以来となりました。向こう6ヵ月の見通しを示すため、ドイツの景気は2013年に勢いを増すと期待されました。

13日~14日のEU首脳会議では、欧州中央銀行(ECB)に銀行監督権限を一括して持たせる案の「銀行同盟」の設立に向けた話し合いも進むと期待されています。

欧州債務危機への不安で、安全資産の受け皿となっているドイツの2年債の利回りはマイナス0.062%と異常なマイナス金利が続いているため、こうした異常な状況が解消に向かえば、利下げの波及効果も期待できると見られています。

ユーロ高円安を受けて、東京株式市場では電機株が堅調となりました。

シャープ(6753)は11月にNTTドコモから発売したスマートフォンの国内販売シェアが、発売後2週間でスマホの全機種中トップになったことが注目されました。
シャープが経営再建の柱と位置づける最新液晶パネル「IGZO(イグゾー)」を搭載していて、シャープはIGZO搭載スマホをソフトバンクからも2013年3月に発売すると発表したため、業績回復要因と期待されています。
IGZOは消費電力を従来パネルの5分の1~10分の1に抑えられ、フル充電で1日もたないことが多い従来製品に対し「2日もつスマホ」とPRしています。

パナソニックは子会社の三洋電機のデジタルカメラ事業を2013年3月にも投資会社のアドバンテッジパートナーズに売却する方向で最終調整していることが好感されました。

日立(6501)は2009年3月期以降の収益改善は、液晶パネルや部品など不採算分野の縮小中心でしたが、今後は特徴を活かせるインフラが牽引すると予想されています。
英国の鉄道(総額35年で5,000億円)の他、インドネシアのインフラ共同受注(複数社で、8年で1兆円)など、1つ1つは小さいですが、着実に実績を上げ始めています。
来年度以降はスマトラ(日立スマートトランスフォーメーションプロジェクト)効果が大きく寄与するとも見られています。

アイフル(8515)が年初来高値を更新しました。自民党の公約で、金融セクターの対GDP比率を英国並みの10%台に引き上げることや、適正な規模の小口金融特区の実現と真の返済困難者の救済を掲げていて、上限金利と総量規制を見直すことが目指されていることが好材料視されています。

金融緩和期待で三菱地所や飯田産業、トーセイといった不動産関連株も年初来高値を更新しました。

日経ジャスダック平均は1,379円の5円高。12月7日にジャスダック市場に新規上場したテクノスジャパン(3666)はERP(統合基幹業務)のコンサルティング実績でトップクラスの企業の目指していることが有望視され、ストップ高となりました。

東証マザーズ市場で昨日の新規上場初日は買い気配で値が付かなかった携帯ゲーム開発会社のenish(3667)は公募価格800円に対して、初値は2,500円となり、終値は2,495円となりました。

ジャスダック市場のアマガサ(3070)はパンプスやサンダルやブーツなど会社ですが来年1月末に1株を200株に株式分割し、投資単元を100株単位にすると発表したため、投資単位が2分の1となることが歓迎され、ストップ高となりました。

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