概況/前引け TOPIXは790.26ポイントの4.19ポイント高、日経平均は9,570円の44円高。北朝鮮のミサイル発射の悪影響は乏しい。日銀の追加緩和期待で不動産株が堅調。シャープは11月にNTTドコモから発売したスマートフォンの国内販売シェアが、発売後2週間でスマホの全機種中トップになったことが注目された。

概況


前引けのTOPIXは790.26ポイントの4.19ポイント高、日経平均は9,570円の44円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は879、値下がり銘柄数は569。出来高は9億7,798万株、売買代金は5,159億円。

日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

北朝鮮が9時49分頃に「人工衛星」と称するミサイルを発射し、沖縄県上空を通過しましたが、東京株式市場への動揺は少なく、韓国の株式市場も値上がりを維持したままでした。
国連や日韓米が制裁強化の方向に踏み出せば、北朝鮮が報復として挑発を重ねるリスクも高まりますが、習近平指導部が発足したばかりの中国の対応が注目されています。

東京株式市場は小幅高の水準で揉み合いを続けていて、日銀の金融緩和期待でケネディクスや東建コーポレーションといった不動産株や、野村ホールディングスなどの証券株が堅調となっています。

シャープ(6753)は11月にNTTドコモから発売したスマートフォンの国内販売シェアが、発売後2週間でスマホの全機種中トップになったことが注目されました。
シャープが経営再建の柱と位置づける最新液晶パネル「IGZO(イグゾー)」を搭載していて、シャープはIGZO搭載スマホをソフトバンクからも2013年3月に発売すると発表したため、業績回復要因と期待されています。
IGZOは消費電力を従来パネルの5分の1~10分の1に抑えられ、フル充電で1日もたないことが多い従来製品に対し「2日もつスマホ」とPRしています。

日本写真印刷(7915)は静電容量フィルムセンサーのITOタッチパネルが大手パソコンメーカーのタブレットパソコンで採用になった模様で、みずほ証券が投資判断を「アンダーパフォーム」→「中立」に、目標株価を610円→950円に引き上げたことが材料視されました。
静電容量フィルムセンサーはガラス方式センサーに比べて厚みで約60%以下、軽さは約3分の1以下で、配線幅が従来型の半分以下で額縁を狭くできるためディスプレイの占有面積を大きくできる優位性があるそうです。

東建コーポレーション(1766)は東海東京調査センターが12月10日にレーティングを「3」(=中立)→「2」(=やや強気)に引き上げました。建設事業の受注が質・量ともに改善していると述べ、2013年4月期の営業利益予想を69億円(前期比36.4%増)→84億円(前期比66.1%増)へ上方修正しました。
駅近など優良エリアでの受注が増加している。これらエリアは土地オーナーがアパート建設で銀行融資を受ける際の審査期間が比較的短く済み、建設工事の開始が計画よりも前倒しされる傾向にあるそうです。
2014年4月期の営業利益予想を71億円(前期比2.9%増)→90億円(前期比7.1%増)に上方修正していて、これまで首都圏の営業力強化を最優先課題に掲げ、人員増強、営業員のスキルアップに注力してきましたが、成果が徐々に出始めており、受注拡大を予想しています。

日経ジャスダック平均は1,375円の1円高。昨日、東証マザーズ市場に上場し、初日は買い気配で値がつかなかった携帯ゲーム開発会社のenish(3667)は公募価格800円に対して、初値は2,500円となり、高値は2,571円で、前引けは2,441円でした。

ジャスダック市場に上場しているユビキタス(3858)は12月11日に村田製作所(6981)と資本・業務提携を結び、保有する自己株式を村田製作所に売却すると発表したため、ストップ高の62,700円(前日比1万円高)買い気配となっています。
ユビキタスは組み込みソフトウエアの開発を行っていて、村田製作所の近距離無線通信モジュール製品との組み合わせで採用が期待されています。
資本提携はユビキタスが保有する自己株式2,020株(発行済み株式数の2.32%)を1株51,200円で村田製作所に第三者割当方式により割り当て、調達した1億342万円はソフトウエアの研究開発や人件費に充てる計画です。

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