概況/前引け 長期金利の上昇でREITや不動産は値下がり。一方、野村証券の格上げで電力株が上昇

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

前引けのTOPIXは1,235.08ポイントの2.88ポイント高、日経平均は14,817.10円の34.89円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は914、値下がり銘柄数は683。出来高は25億8,064万株、売買代金は1兆8,484億円。

国債利回りは0.800%と、日銀が量的・質的金融緩和を発表した4月4日の0.435%を底に金利が上昇しているため、本日もREITや不動産株が売られていますが、相場全体は堅調さを保っています。

黒田日銀総裁は期待感に働き掛けることで株価上昇を促しているので、長期金利が上昇するのは程度の差はあれ、自然は話で、長期金利が多少上昇したとしても、そのことによって株価の上昇基調が損なわれたり、日米長期金利差の観点から為替の円安基調に変化が生じたりすることでもない限りは日銀と政府は容認する可能性が高いとみずほ証券では解説しています。

トヨタやマツダなどの自動車株は揉み合いとなり、アイフルも反落し、三菱UFJフィナンシャルグループも一服となりましたが、東京電力(9501)が売買代金トップでストップ高となりました。東北電力(9506)や関西電力(9503)、九州電力(9508)、中部電力(9502)など他の電力株も買われています。

野村証券が関西電力(9503)と東北電力(9506)、九州電力(9508)の投資判断を「Reduce」→「Neutral」に引き上げました。関西電力の目標株価は660円→1,190円、東北電力は720円→1,380円、九州電力は750円→1,400円に引き上げました。

関西電力については原発再稼働が遅れた場合、費用執行の大規模な繰延などにより、今期は黒字化を達成する可能性がある。原発再稼働が遅れても、株価の下振れリスクは限定されると述べています。

東北電力は値上げを申請した電力会社の中では他社に先行して今期2014年3月期に黒字化及び復配が予想される点は、一定の評価が可能だろうと述べています。

東京電力については、安倍首相が6月16日にポーランドを訪問し、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーの4ヵ国(ビシェグラード4=V4)と初の「V4+日本」首脳会談に出席する意向を固めたと報じられたことも好材料視されたようです。日本側が期待を寄せているのが原発の輸出で、V4では2020年代に稼働を開始する予定の原発開発計画がチェコで3基、ポーランドとハンガリーで各2基の新増設が予定されています。

パイオニア(6773)はNTTドコモ(9437)と資本提携すると発表し、買われました。第三者割当増資を実施し、約50億円の出資を受け入れることから、発行済み株式数に占めるドコモの出資比率は6.92%となり、クラウドを使った車向け情報配信など強化します。三菱電機(6503)との資本提携も強化すると発表し、追加出資39億円を受け入れ、三菱電機の出資比率は7.49%と筆頭株主のシャープ(8.05%)に次ぐ株主になることで、経営基盤の安定が期待されました。

日経ジャスダック平均は2,130円の4円高。ガンホーが本日も続伸し、昨日は売られたバイオ関連も反発し、タカラバイオやジャパンティッシュエンジニアリング、セルシード、カイオム・バイオサイエンスが買われました。

一方、レーサムやいちごグループなどの不動産関連は値下がりしました。

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