概況/大引け G7財務相・中銀総裁会議で円安について強い不満が出なかったことで一時102円台に円安進行。自動車株以外にも貸出増加期待で銀行も高い

概況


TOPIX 15分足 MA(25/75)

TOPIX 15分足 MA(25/75)

大引けのTOPIXは1,232.20ポイントの21.60ポイント高、日経平均は14,782.21円の174.67円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は945、値下がり銘柄数は682。出来高は53億85万株、売買代金は4兆1,272億円。

5月10日~11日のG7財務相・中央銀行総裁会議で、円安について強い不満が出なかったことで、円安容認という期待から、円相場は今朝1ドル=102円14銭まで円安が進みました。その後、1ドル=101円70銭近辺と押し戻されていますが、これまでに比べて大幅な円安水準であることが歓迎され、トヨタなどの自動車株以外にも円安による企業業績の改善で設備投資意欲が回復し、貸出も増えるという期待で三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループなどの銀行株も買われました。

日銀が5月10日発表した貸出・預金動向(速報)によると、4月の銀行の国内貸出平残は前年同期比2.1%の増加で、2月の1.8%増、3月の1.9%増を上回りました。主要行では大企業向けと住宅ローン、地銀では住宅ローンを中心に貸出が拡大しているとドイツ証券では見ていて、今後、インフレ期待が高まれば貸出がさらに増加する公算が高いと解説しています。

オリエントコーポレーション(8585)は前期の営業利益が40億5,800万円(前期比21.2%増)でしたが、今期の営業利益計画が269億円(前期比562.9%増)と発表され、ストップ高となりました。エコカー補助金効果の剥落による新車販売への影響はあるものの、改正貸金業法に伴う融資収益の減少幅は圧縮されつつあり、過払い金問題も今後収束に向かうと予想しており、長らく続いた厳しい経営環境から脱却し、高収益体質を現実のものとする時期になりつつあると報告しています。

アイフル(8515)の決算発表は5月14日ですが、オリコのような業績改善期待から大幅高となりました。

一方、三井不動産(8801)や住友不動産など先駆した不動産株は小幅安となりました。バーナンキFRB議長が10日の講演で「現在の低金利環境で資産市場における過度なリスクテイクの兆候に注視している」と警鐘を鳴らしたため、来年1月の任期満了に向け未曾有の金融緩和の幕引きを探り始めたとしたら、過剰流動性相場の一角が崩れるという懸念も浮上させかねないといった解説も聞かれました。

日経ジャスダック平均は2,125円の19円高。ガンホーオンライン(3765)がストップ高で株式時価総額は1兆5,456億円となり、任天堂を上回りました。「パズル&ドラゴンズ」が大ヒットしているガンホーオンラインの時価総額が1兆円を超えたのは4月25日ですが、3週間も経たずに5千億円以上も増えました。5月9日に6月末の株主に対して1株を10株にする株式分割を発表したため、買い易くなると人気が更に沸騰しました。

反面、タカラバイオ(4974)やジャパンティッシュエンジニアリング、アンジェスMGなどのバイオ関連は売られました。

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