概況/大引け TOPIXは788.48ポイントの1.76ポイント安、日経平均は9,533円の6円高。選挙後の反落を警戒し揉み合い。イタリアでモンティ首相が辞意表明し、ユーロ安。SUMCOは下方修正したが悪材料出尽くし感からストップ高。外国人のクリスマス休暇入りを睨み、個人の値幅取りの動きがジャスダック市場のガンホーオンラインなどに。

概況


引けのTOPIXは788.48ポイントの1.76ポイント安、日経平均は9,533円の6円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は746、値下がり銘柄数は784。出来高は19億4,414万株、売買代金は9,444億円。

日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

衆議院選挙は新政権に対する期待で値上がりしていた相場も一旦は下落すると見られているため、日経平均は9,500円の水準では上値も抑制されました。
みずほ証券では衆議院選挙では、2005年の小泉郵政解散時のような自民党大勝の可能性も出てきましたが、当時のような改革期待が高まり、選挙後にさらなる株高が進む可能性は低いだろうと予想しています。
選挙後の連立工作や安倍内閣の顔ぶれが注目されますが、安倍氏との個人的な関係や派閥のバランスを重視した古い自民党型の組閣になる可能性が高いと見ています。
米国に財政の崖の懸念が残り、急反発した中国株の持続性にも疑問を抱いているそうです。
日経平均は1月にかけて、9,000円割れで調整を入れてから、3月末10,000円、6月末11,000円程度へと上昇すると予想しています。

米国の11月の雇用統計は、巨大ハリケーンの悪影響は軽微で、前月比14万6千人増加と市場予想の9万人増加を大きく上回りましたが、9月~10月分が下方修正されたことや、失業率が労働人口の減少などで低下したため、楽観ムードも後退しました。
失業率を持続的に低下させるためには月間で20万人超の雇用増加が続く必要があるので、FRBにとっては満足できる内容ではないといった解説も聞かれました。

米国ではツイストオペが年末で期限切れとなるため、11日~12日に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)で新たな国債買い入れプログラムが決定されると見られています。
日本では日銀が19日~20日に金融政策決定会合を開きますが、金融緩和姿勢はFRBが日銀を上回っていると判断されると、円高に向かう可能性があると見られています。

イタリアではモンティ首相が8日、ベルルスコーニ前首相が率いる最大政党「自由の人民」の信任を失ったことを理由に、来年度予算の成立後に辞任する意向を表明しました。
ベルルスコーニ前首相が首相候補として総選挙に出馬する意向で、6日のモンティ政権の財政再建策に関する信任投票を棄権し、政権批判に転じていました。
予算成立と共に大統領が議会を解散し、2月にも総選挙となる見込みですが、モンティ首相が率いるテクノクラート政権が崩壊し、既成政党政治に戻れると構造改革に対する期待が縮小するという懸念で、ユーロが売られました。

本日の東京株式市場ではクアルコムからの出資を好感して先週は反発したシャープも、戻り売りや利食い売りに押され反落しました。
反面、ルネサスエレクトロニクス(6723)は政府系ファンドの産業革新機構と製造業8社に対し、2,000億円規模の第三者割当増資を実施する方針を決めたと日経新聞夕刊が報じ、値上がりしました。

一方、半導体のシリコンウエハーメーカーのSUMCO(3436)は2013年1月通期の営業利益計画は150億円(前期比1,451%増益)→110億円(同1,037%増)に下方修正しましたが、悪材料の出尽くしと受け止められ、ストップ高買い気配を続け、大引けで比例配分となりました。
決算説明会では、(1)足元で300mmウェハーの過当競争が一巡し、値上げが通ってきたこと、(2)ウェハー需要は2013年3~4月頃に回復し、その後は特にタブレットパソコン向けの需要拡大が見込まれることが示されました。

今年4月に東証マザーズ市場に上場した後、約7ヵ月半の11月に東証1部市場に昇格したエイチーム(3662)は史上最短の記録となり、これまで最短だったKLabの約8ヵ月を抜きましたが、株価は冴えない状態が続いてきました。
ただ、ジャスダック市場のガンホーオンラインの値上がりに触発されたのか、本日は押し目買いが入り、反発しました。

日経ジャスダック平均は1,375円の1円高。ガンホーオンライン(3765)はスマートフォン向けパズルゲーム「パズル&ドラゴンズ」が大ヒットしていて、外国人投資家がクリスマス休暇を取り始めると、個人投資家が新興市場で値動きの軽い銘柄を物色する動きが前面に出てくると期待され、年初来高値を更新しました。

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