外国人の大量買い続く  3週連続は8カ月ぶり  日本株回帰の転換点に

概況


外国人の買いっぷりが注目を集めている。衆院解散直後の11月第3週(19―22日)は、4営業日で「現物・先物合わせ5291億円の買い越し」となり、大いに話題を呼んだ。続く第4週(前週)についても、6日寄り前に発表された財務省統計では、1843億円の大幅買い越し継続となった。

TOPIX 日足 MA(25) 、MA(75)

TOPIX 日足 MA(25) 、MA(75)

外国人売買は最近まで、表の通り、週間ベースで売り越しと買い越しを交互に繰り返すパターンが続いてきた。11月第3週で久々の連続買い越しとなったが、「3週連続」となると、高値形成時期である3月第4週―4月第2週以来、約8カ月ぶりのこととなる。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は5日付で「期待が高まる外国人の日本株買い」と題するストラテジーレポートを発行。「足元の買い主体は主に短期的な売買益を狙う投資家であるとみられるが、年明け以降、最終投資家の資金流入が続けば、外国人の日本株買いが本格化することになろう」などとしている。

野村証券の佐藤雅彦エクイティ・マーケットアナリストは「『単なる買い戻し』ではなく、日本株への資金シフト(資金回帰)の動きも感じられる。従来は、アジア地域におけるアセットアロケーションと言えば、日本株のポジションを落として中国株に振り向けるといったものばかりだった。相場的にも、中国株が下がるとコマツなど関連株を中心に日本株も下がるといった反応だったが、ここにきて流れが変わってきている。もちろん、来週には衆院総選挙や米国FOMC(連邦公開市場委員会)などを控え、このままどんどん買いが続くかというと、まだ何とも言えないが、為替相場の動向ともども、『大きな転換点』を迎えつつあるのかもしれない」と指摘していた。

いずれにせよ、過去の経緯を踏まえれば、外国人が売り越しから買い越しに転換した際には、最低でも4、5カ月は買いが続くケースがほとんど。今回は、10月に6カ月ぶり買い越し転換したばかりで、まだ2カ月にすぎない。

ちなみに、ゴールドマン・サックス証券も、先に発行した2013年相場展望レポートで、来年には4兆5000億円規模の外国人買いが入る可能性を指摘していた。

外国人による日本株継続買いの流れを、より確かなものにしていくためにも、総選挙後の政治のリーダーシップが問われてきそうだ。

外国人の売買動向
【月間】 【週間】
3月 +2,425億円 9月第4週 -784億円
4月 +950億円 10月第1週 +382億円
5月 -3,647億円 10月第2週 -240億円
6月 -1,274億円 10月第3週 +1,546億円
7月 -2,133億円 10月第4週 -238億円
8月 -338億円 10月第5週 +136億円
9月 -148億円 11月第1週 -648億円
10月 +1,585億円 11月第2週 +1,292億円
11月 +3,181億円 11月第3週 +2,538億円
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