円高是正のインパクト大 「東海銘柄」に注目

概況


トヨタ系割安株が続々 TPR、豊田通商、シイエム・シイなど

アイシン精機(7259) 週足

アイシン精機(7259) 週足

自動車産業の動向に大きく左右される運命にあることで知られる「東海エリア」。

このほど日銀名古屋支店が発表した東海3県(愛知、岐阜、三重)の3月の短観(企業短期経済観測調査)を見ると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、全産業ベースで-8と前回調査から3ポイント改善した。円高是正による収益向上や海外経済の持ち直し、公共関連の受注増加などが業況感改善の背景に挙がる。

今後、全国の中でも、円高是正→自動車産業の復活→地域経済の環境好転――というシナリオ実現のインパクトが大きい「東海銘柄」に関心が寄せられることが想定され関連株をチェックしておきたい。

個別では、アイシン精機(7259)豊田通商(8015)など“本丸”トヨタ系銘柄は外せない。自動車エンジン部品メーカーでトヨタ向けが3割を占めるTPR(6463)は、いまだPER1ケタで割安感が強く、まだまだ上値余地が大きそうだ。

このほか「トヨタ系割安株」の観点では、名古屋市に本社を置き、自動車用技術マニュアルなどの作成を手掛けるシイエム・シイ(2185・JQ)もPER1ケタ、PBR(株価純資産倍率)1倍割れ水準にありマークしたい。同じく、名古屋本社でトヨタ圏を得意先とする技術商社の明治電機(3388・JQ)や、電子部品商社の萩原電気(7467・JQ)も低PER、低PBRで仕込みを検討したいところだ。

ここ株式市場では証券株も人気を集めているが、中部地盤の東海東京FH(8616)、独立系準大手で三重県地盤の岡三証券グループ(8609)も右肩上がり。三重県トップ地銀の百五銀行(8368)、岐阜県地盤の大垣共立銀行(8361)など地銀株もジリ高を演じている。

内需関連では、名古屋地盤の土壌汚染処理大手、ダイセキ環境(1712)、名古屋を地盤にステーキを提供する郊外型高級レストランを展開するブロンコビリー(3091)、中部地盤で食べ放題焼き肉店「焼き肉きんぐ」を主力とする物語コーポ(3097)に注目。

また、愛知地盤で小中学生向け学習塾と、幼児から小学低学年を対象にしたサッカー教室を展開しているクリップコーポ(4705・JQ)あたりにも目が向けられる可能性はありそうだ。「祖父母から孫への教育資金贈与の非課税枠設定」に代表される“資産の世代間移転”も同社にとってフォロー手掛かり。

岐阜県を地盤に広告代理事業と地域密着型フリーペーパーの発行を柱とする中広(2139・名証2部)は、エリア拡大効果も加わり、今2014年3月期業績は視界良好のようだ。

三重県地盤の調剤薬局チェーンで後発薬品卸や介護など事業多角化を推進しているメディカル一光(3353・JQ)、直近IPO(新規上場)の買取王国(3181・JQ)なども評価不足感が強く訂正余地十分だ。

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