概況/大引け 日銀金融政策決定会合を受けて、日経平均は500円近く上昇。円安は2円近く進む。

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

大引けのTOPIXは1,037.76ポイントの27.33ポイント高、日経平均は12,634.54円の272.34円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,439、値下がり銘柄数は205。出来高は42億7,093万株、売買代金は3兆875億円。

日銀金融政策決定会合では2%の物価目標を2年で達成するために、金融調節の操作目標をこれまでの無担保コール翌日物レート→現金と日銀の当座預金残高を合わせたマネタリーベースに変更し、年間60兆~70兆円増加させることが決定されました。

マネタリーベースの規模は2012年末の138兆円→2013年末が200兆円、2014年末は270兆円とすることが表明されました。

さらに長期国債の保有残高は年間約50兆円増加するペースで買い入れ、買い入れ対象はこれまでの3年以内から40年債を含む全ての年限の国債を対象とします。

ETF(株価指数連動型上場投資信託)は年間1兆円増加ペースで、REIT(不動産投資信託)は年間300億円増加ペースとすることが決定されました。

想定以上の大胆な金融緩和策が驚かれ、発表前の日経平均は12,162円(前日比200円安)程度だったものが12,634円まで500円近く上昇し、円相場は発表前の1ドル=92円89銭→94円83銭まで2円近く円安に進み、国債利回りは0.530%→0.435%に急低下しました。

日銀のREITの買入れ増加が好感され、REITが軒並み高となり、三井不動産(8801)や住友不動産(8830)などの不動産株も高く、強力な金融緩和の推進で恩恵を受けるという期待からアイフル(8515)がストップ高となりました。

みずほ(8411)などの銀行株も買われ、野村ホールディングス(8604)といった証券株も買われました。資産効果に期待して、リゾートトラスト(4681)も大幅高となりました。

鳥インフルエンザのパンデミック(世界的大流行)が警戒されているので除菌製剤「クレベリン」の販売拡大期待から大幸薬品(4574)がストップ高となり、インフルエンザ治療薬の中外製薬が買われました。東証マザーズ市場で鳥インフルエンザ治療薬を開発中のUMNファーマやジャスダック市場ではマスクの興研と重松製作所が大幅高となりました。

本田系の自動車部品メーカーの日信工業(7230)は三菱UFJモルガンスタンレー証券が投資判断を「Neutral」→「Outperform」に、目標株価を1,400円→2,000円に引き上げたことで注目されました。中国で本田はここ数年モデルラインナップの少なさから低調を余儀なくされていましたが、2013年は新型車コンセプトCやアコードのフルモデルチェンジなどが相次ぐと予想されることもあり前期比35%程度増の85万台弱までを視野に入れているようです。本田の生産増加で恩恵を受けると紹介しています。

日経ジャスダック平均は1,740円の6円高。不動産関連のいちごグループ(2337)やプロパスト(3236)が買われました。

テラ(2191)はがんの免疫療法用に開発した樹状細胞ワクチンについて、医薬品として薬事承認を申請する検討に入ったと日刊工業新聞で報じられ、買われました。承認薬として保険の適用を受け、免疫療法の普及に弾みをつける狙いだそうです。

戻る