概況/大引け EUによるキプロスの支援は第2位の銀行閉鎖と大口預金者への負担を求めることで合意。ユーロ離脱リスクの後退で東証も反発。ノンバンクが高い。

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

大引けのTOPIXは1,047.29ポイントの8.72ポイント高、日経平均は12,546円の207円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は927、値下がり銘柄数は642。出来高は26億9,676万株、売買代金は1兆9,914億円。

EU(欧州連合)によるキプロスに対する100億ユーロの支援策は、第2位のキプロス・ポヒュラー銀行(現地名はライキ銀行)の閉鎖と、10万ユーロ(約1,230万円)以上の大口預金者に負担を求めることを条件に合意されました。

ライキ銀行を閉鎖し、10万ユーロ未満の預金は最大手のキプロス銀行に移管されます。主要2行の大口預金者に対する課徴金の負担は当初の計画よりも大きいものとなる見込みと伝えられています。

キプロスが金融支援を受けることになり、ユーロ離脱に追い込まれないで済みそうと安心され、欧州通貨のユーロが買われ、日経平均も反発しました。

キプロスはギリシャと近いこともあり、キプロスの銀行はギリシャ国債を保有していて、損失を被ったことや、キプロスの法人税は10%とユーロ圏で最低水準で、ロシアは法人税が20%だったので、ロシアの企業が持ち株会社をキプロスに設立し、事業会社の配当をキプロスに送金する形で節税に利用してきたことや、マネーロンダリング(資金洗浄)にも利用されてきたそうです。ロシアの企業と個人が、キプロスの銀行に保有する預金残高は、全残高の3~4割に相当し、課税される10万ユーロ以上の預金もロシアマネーが圧倒的となっているそうです。

キプロスの銀行に対する救済策はユーロの健全国の血税を、ロシアのマネーロンダリングに補給することになるので、異例の課徴金の裏にはマネーロンダリングの取り締まりの狙いもあるようだと推測されています。そのため、キプロスの高額預金に対する課徴金はギリシャやスペイン、イタリアなどに伝播する可能性は低いと受け止められています。

欧州不安の後退で東京株式市場は反発し、リスクオンの姿勢や金融緩和の恩恵を受けるという期待から、オリコ(8585)やアイフル(8515)などのノンバンクが買われました。

新興国の経済発展への期待で日本アジア投資も高くなっています。

カシオ計算機(6952)も東南アジアや中東で、スマートフォンと連動して着信を知らせる新型Gショックの販売に乗り出すことが期待されています。Gショックなどの専門店も増やし、腕時計の需要が増大している新興国でブランドの認知度を向上させ、2016年3月期をめどに時計事業の売上高を1,500億円と、2013年3月期見通し比で5割増やす計画です。

日経ジャスダック平均は1,794円の18円高。カルナバイオサイエンス(4572)とラクオリア創薬(4579)は創薬の共同研究契約を結んだと発表したことで共にストップ高となりました。

東証マザーズ市場のクリエイト・レストランツ(3387)は3月21日に「鳥良」や「磯丸水産」をチェーン展開しているSFPダイニングと、「AWkitchen」や「やさい家めい」を展開しているイートウォークグループを傘下に収めることを発表し、業容拡大期待から買われました。会社四季報では配当積極化に続き株主優待を開始。株主数の増狙い自己株150万株放出も視野。東証1部への上場に照準と記載しています。

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