概況/前引け 円安を好感し、キヤノンやパナソニックは高いがソニーは小幅高に留まる。新日鉄住金は高炉1基休止で高い。大京は穴吹工務店買収効果に期待。中国鉄道省解体で日本信号は値上がり。

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

前引けのTOPIXは1,044.39ポイントの4.41ポイント高、日経平均は12,391円の42円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は710、値下がり銘柄数は858。出来高は24億2,298万株、売買代金は1兆4,762億円。

円相場が一時1ドル=96円71銭まで円安が進みました。先週金曜日に発表された米国の2月の雇用統計が前月比23万6千人増加と、エコノミスト予想平均の16万人増加を大幅に上回ったことや、3月20日に就任する黒田日銀新総裁が4月3日~4日の金融政策決定会合の前に臨時会合を開催し、追加緩和策を打ち出すという見方が円安を加速させました。

東京株式市場ではキヤノン(7751)やパナソニック(6752)、TDKなどの電機株が円安メリットを享受するという期待で値上がりし、先週後半に買われていたマツダなどの自動車株は揉み合いました。

また、電機株でもソニー(6758)は小幅な上げに留まり、反応薄でした。ドイツ証券ではソニーの目標株価は1,200円→1,800円に引き上げましたが、投資判断は「Hold」継続で、円安効果は限定的で、携帯電話は黒字化視野ですが、タブレットは製品展開が遅く、急拡大している市場の中で存在感を得ることは難しくなっていることや、パソコンのVAIOはパソコン市場の収縮、低価格化の波に飲まれ、今期は400億円を超える赤字が想定されるなど、事業環境は厳しさを増していると解説しています。

新日鉄住金(5401)は君津製鉄所(千葉県)で、高炉1基を休止する方向で最終調整に入ったと日経新聞で報じられ、買われました。昨年10月の新日鉄と住友金属の合併に伴い過剰設備を抱えており、初の合理化策として中核設備の能力を削減するそうです。今月末に予定していた和歌山製鉄所の新設高炉の稼働も延期しています。

大京(8840)は穴吹工務店(高松市)を307億円で買収し、子会社にすると発表したことで買われました。新築マンション発売戸数で大京は6位、穴吹工務店は15位ですが、4位連合に浮上し、マンションの管理戸数では業界トップとなることも評価されています。

中国政府は、巨大な権益が集中し、安全を軽視していると批判が高まっていた鉄道省を交通運輸省に編入して事実上解体する計画です。鉄道省が担っていた鉄道事業の発展計画、運輸事業、安全監督、インフラ建設などを各官庁に分散させることや、新たに「国家鉄道局」と企業の「中国鉄道総公司」を設けます。今回の改革で市場に管理権を開放し、行政審査の手続きの簡略化させるため、鉄道建設の計画・決定から実施されるまでの時間の短縮が期待できるため、鉄道関連株にはポジティブという見方から、信号などの鉄道システムの日本信号(6741)が買われています。

日経ジャスダック平均は1,708円の4円安。中国大気汚染のPM2.5の対策マスクで株価高騰が続いていた重松製作所と興研は利益確保の売りに押されました。ガンホーオンラインも値下がりしています。

免疫生物学研究所(4570)がトランスジェニック(2342)と臨床検査受託を担う合弁会社の設立を延期したと発表しています。両社ともそれぞれの注力事業が順調に推移しており、今後も高い成長性が見込まれることから、それぞれの注力事業に経営資源を投入することが優先と判断したそうです。免疫生物研究所は値上がりで、トランスジェニックは値下がり。

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