概況/大引け 1ドル=95円40銭台まで円安が進み、上げ幅拡大。来週、政府が愛知県沖合でメタンハイドレートから天然ガスを採取で石油資源開発など高い。

概況


日経平均 15分 MA(25/75)

日経平均 15分 MA(25/75)

大引けのTOPIXは1,020.50ポイントの16.15ポイント高、日経平均は12,283円の315円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,147、値下がり銘柄数は439。出来高は48億3,677万株、売買代金は3兆9,377億円。

円相場が1ドル=95円40銭台まで円安が進行し、来期の業績拡大期待から東京株式市場は上げ幅を拡大しました。

米国で企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)の子会社が3月6日発表した2月の全米雇用報告では民間部門雇用者数が前月比19万8千人増加し、市場予想の17万人増加を上回ったことや、1月分も前月比19万2千人増→21万5千人増へ上方修正されました。米国の労働省が3月7日に発表した週間の失業保険申請件数も2週連続で減少したため、8日に発表される2月の雇用統計の改善に対する期待が高まりました。

ドラギECB総裁はECB理事会後の会見で利下げを示唆しなかったので、ユーロの買い戻しを誘発し、イングランド銀行も追加緩和を見送ったので、ポンドが買い戻されました。中国の2月の輸出が前年同月比21.8%増となり、予想の10.1%増を上回ったので、欧米の景気回復がはかどっているという見方で、円売りも強まりました。

日経平均 日足 MA(25/75)

日経平均 日足 MA(25/75)

大和証券では日本企業の来期の経常利益が1ドル=90円では32.7%増益、1ドル=95円では38.8%増益、1ドル=100円では44.9%増益、1ドル=105円だと51%増益になると解説しています。1ドル=90円前提ではリーマンショック前2007年度の利益水準に対して94%の水準まで回復し、1ドル=100円まで円安が進むと、2007年度の水準を1%程度上回る見通しとなるそうです。

円安を受けて、1円の円安で年間の営業利益が35億円ずつ増えるマツダ(7261)や、78億円ずつ増える富士重工(7270)が買われました。

シティグループ証券は3月5日にマツダの目標株価を300円→410円に引き上げていますが、SKYACTIV技術搭載車の販売増加でモノ造り革新の成果と円安の複合効果から再来期2015年3月期には最高益を更新する見込みですが、円安がさらに進展すれば、来期の最高利益更新の可能性も浮上すると指摘しています。

富士重工の目標株価も1,450円→1,650円に引き上げていますが、収益性の高いモデルラインナップがそろっており、これらが新世代エンジンや新世代CVTを搭載してコスト競争力を強化した点が強みで、今期以降は過去最高利益を更新が続くだろうと解説しています。

日本政府は愛知県の沖合で、今年1月からメタンハイドレート試験採取の準備を進めていて、海底より数百メートルの深さの地層から天然ガスを取り出すためのパイプを装着する準備などがほぼ完了し、週明けにもメタンハイドレートから天然ガスを採取できる見通しとNHKが報じたため、石油資源開発(1662)や三井海洋開発(6269)、日本海洋掘削(1606)などが買われました。

日経ジャスダック平均は1,713円の8円高。株価高騰が続いてきてガンホーオンライン(3765)は利食い売りに反落しましたが、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774)は、文部科学省と厚生労働省が公募した「再生医療の実現化プロジェクト 再生医療の実現化ハイウェイ」に、広島大学と一緒に行っている「骨・軟骨再生」が採択されたことでストップ高となりました。

日本近海は「燃える氷」と呼ばれるメンタハイドレートやレアメタルなどの金属資源を含んだ海底熱水鉱床の宝庫なので、海洋資源は開発への期待で、鉱研工業(6297)や川崎地質(4673)も買われました。

戻る