概況/前引け 岩田副総裁候補は「5年以上の国債を買う必要がある」と述べたが、4月3~4日の決定会合で織り込み済みという反応を警戒し、不動産や倉庫は反落が多い。

概況


TOPIX 15分足 MA(25/75)

TOPIX 15分足 MA(25/75)

前引けのTOPIXは994.92ポイントの2.67ポイント高、日経平均は11,739円の86円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,041、値下がり銘柄数は512。出来高は16億9,104万株、売買代金は1兆534億円。

昨日の国会の所信聴取で黒田日銀総裁候補は「あらゆる手段を講じ、2%の物価上昇率目標を一日も早く実現する」と述べましたが、本日は副総裁候補の岩田規久男学習院大学教授が「日銀法改正した方が物価目標の達成は早まる」と述べ、「長期の金利に影響を与えるには5年以上の国債を買う必要がある」と指摘しました。現在の日銀の資産買入基金による買い入れ国債は残存年限3年以下となっているため、不十分なことを主張しています。

ただ、株価上昇により、日銀の大胆な金融緩和策に対する期待も織り込みが進み、4月3日~4日の日銀金融政策決定会合では買入年限の長期化を伴った長期国債を中心とする資産買入基金の10兆円を超える増額が打ち出されたとしてもサプライズがないと受け止められ、失望売りが出てくることも警戒され、不動産株や倉庫株は反落する銘柄が増え、銀行株の値上がりも小幅に留まりました。

常和HD(3258)が利益確保の売りに押され、三菱地所(8802)や三井不動産(8801)なども安く、安田倉庫(9324)は続伸しましたが、東陽倉庫(9306)や三井倉庫(9302)も値下がりしました。

日本製紙(3893)は印刷用紙の出荷価格を4月21日出荷分から引き上げると流通会社に伝えましたが、値上げにより需要が減退することが警戒されたのか株価は下落しました。

一方、石油資源開発がマレーシアの国営石油会社ペトロナスと、カナダのシェールガスの開発・生産プロジェクトに参画することで基本合意したと発表したことや、カナダ政府が三菱商事とロイヤル・ダッチ・シェル、中国石油天然ガス、韓国ガス公社が共同事業で開発しているシェールガスの輸出を認可したことから、LNGタンクの受注期待でトーヨーカネツ(6369)も買われました。

OBARA GROUP(6877)はいちよし経済研究所がレーティングを「A」継続で、フェアバリューを1,300円→2,000円に引き上げました。2013年9月期の営業利益を会社計画は40億円(前期比10.5%減益)ですが、55億円(前期比23.1%増益)と予想していて、溶接機器関連事業は新興国を中心とする自動車の普及率上昇と現地生産強化の流れを受け、日系メーカー向けの海外需要の拡大トレンドが続くと予想しています。

円安を受けて、太陽誘電(6976)も値上がりしました。シティグループ証券では太陽誘電のコンデンサの2月受注は前月比一桁%半ばのプラスで、会社計画を上回ったと推察しています。通信機器向けのみが前月比プラスで、民生機器向け、情報機器向け、部品向けは全て同マイナスであり、それらを補って全体でプラス着地したそうです。

日経ジャスダック平均は1,664円の6円高。東証マザーズ市場では共通番号制度関連のITbook(3742)が本日もストップ高買い気配となっています。

ジャスダック市場では環境管理センター(4657)が東京都発注のPM2.5の測定・分析業務を落札したことで買われ、ストップ高となりました。

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