概況/大引け TOPIXは781.73ポイントの0.27ポイント高、日経平均は9,458円の12円高。中央自動車道のトンネル天井板の崩落事故で、他にも老朽化し、国民生活を脅かす高速道路は急増しているため、国土強靱化法案への期待から、値上がり率上位にはPS三菱や日本橋梁やハザマなどが並んだ。

概況


大引けのTOPIXは781.73ポイントの0.27ポイント高、日経平均は9,458円の12円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は917、値下がり銘柄数は608。出来高は18億6,829万株、売買代金は1兆1,045億円。ドル/円は82円31銭近辺。

日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

日経平均 15分足(5日間) MA(25)、MA(75)

12月2日に山梨県大月市と甲州市にまたがる中央自動車道上り線の笹子トンネルでコンクリート製の天井板が約130メートルにわたり崩落した事故で、車3台が押しつぶされ、9名が亡くなりました。
天井板を支えているつり金具をトンネル最上部の内壁に固定しているアンカーボルトが外れたため、接合部分のコンクリート自体が経年劣化していた可能性もあると報じられました。
全国の高速道路は高度経済成長期以降に急速に張り巡らされた結果、老朽化した道路が急増し、中日本、東日本、西日本の高速3社の管理する全国の高速道路は総延長約8,700キロメートルのうち、36%に当たる3,200キロが建設から30年以上経過しています。
橋は建設後30年が経過すると変形する割合が増えるそうですが、高速道路はトラックなど大型車の通行量が多いため、橋脚の鉄筋の腐食なども進み、補修が追いつかない状況で、補修を要するトンネルや高架橋などの損傷は2011年に約55万5千ヵ所となり、2005年時点の約4万7千ヵ所から11倍以上に急増しています。

国民生活を脅かす老朽化した社会資本の改修や再整備が急務という見方で、次期政権に就くことが有力視されている自民党の「国土強靭化法案」の成立も期待され、東京株式市場では値上がり率上位に、橋梁会社のPS三菱(1871)や日本橋梁や土木会社のハザマや熊谷組などが並びました。

コンクリート構造物の補修工事のショーボンドホールディングス(1414)や地滑り対策や地盤改良工事のライト工業なども関心を集めました。
 
JR東日本は耐震補強工事を今後5年間で3,000億円規模で発注する計画で、土木工事向けは2,000億円レベル(年間400億円)ですが、東鉄工業(1835)は土木分野で半分弱の受注を目指していて、高架橋柱や橋梁橋脚、盛土、切土、トンネル、鉄桁、レンガアーチ高架橋、駅ホームの天井・壁などの工事の取り込みが期待されています。

一方、ソフトバンク(9984)やNTTなどの通信株が冴えませんでした。スマートフォン向け無料通話・メールアプリ「LINE」(運営会社NHN Japan)を使えば、電話帳に登録している家族や知人との通話やメッセージは原則無料となります。電話番号を介したコミュニケーションなのでメールアドレスも不要で、メールアドレスの変更が嫌で携帯電話会社を変えなかった利用者のハードルも大幅に下げました。LINE利用者数は国内3,600万人、国外も含めると7,800万人で通話料や通信料収入を成長の糧としてきた通信会社の経営基盤を大きく揺るがそうとしていると警戒する見方も出ています。

日経ジャスダック平均は1,369円の1円高。建設現場に現場監督を派遣する夢真ホールディングス(2362)や落橋防止装置のエスイーが買われましたが、電子書籍関連のパピレスやがん免疫療法のテラは売られました。

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