概況/大引け 揉み合いとなる銘柄が多い状態。ブリヂストンは業績好調と増配で人気。政府の産業競争力会議が農業強化策の検討で井関農機やクミアイ化学など高い。

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

大引けのTOPIXは963.61ポイントの0.92ポイント高、日経平均は11,372円の35円安。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,075、値下がり銘柄数は496、出来高は26億8,756万株、売買代金は1兆6,834億円。

麻生財務相が金融緩和手段としての外債購入については考えはないと否定し、日銀法改正も当面、考えていないと語ったため、G20財務相・中央銀行総裁会議で、円安誘導策に釘を差され、大胆な追加緩和策も取りにくくなっているという見方が手足を縛りました。日銀の外債購入は事実上の為替介入と受け止められ、「通貨の競争的な切り下げは回避する」としたG20声明に反しかねないようです。

昨日の米国はプレジデンツデーの祝日でしたが、米国の安売りスーパーのウォルマートで財務・物流担当バイスプレジデントが他の幹部に宛てたメールで「2月の月初来の売上高はかなりひどい状況。ウォルマートに勤務して7年になるが、月初からの滑り出しとしてはこれまでで最悪」と述べていたことが2月15日に報じられたため、米国で給与税減税の失効による個人消費への悪影響が警戒されています。

中国でも春節の連休期間中の小売売上高の伸びが鈍かったという見方や、不動産市場の抑制策が出てくるといった観測から、上海株式市場が続落し、上海総合指数が2,400ポイントを下回っていたことも、東京株式市場の重石となりました。

日経平均 日足 MA(25/75)

日経平均 日足 MA(25/75)

東京株式市場では揉み合いとなる銘柄が多い状態でしたが、ブリヂストン(5108)は天然ゴムなどの原材料価格の下落と、販管費の抑制効果などで、2012年12月期の営業利益が前年比49.5%増益の2,859億9,500万円で、2013年12月期の営業利益計画も前年比33.6%増益の3,820億円が謳われ、配当も2011年12月期の22円→2012年12月期は32円になり、2013年12月期は54円が計画されているも評価され、賑わいました。

政府の産業競争力会議が昨日、農業強化策の検討に入り、安倍首相は農林水産品・食品の輸出を現在のほぼ2倍に当たる1兆円規模に引き上げる目標に向けた具体策作りを指示したため、農機具メーカーの井関農機(6310)や農薬メーカーのクミアイ化学(4996)などが買われました。

一方、ファナック(6954)はiPhoneの筐体を削るためのロボドリルで茨城県に新工場を開いたばかりですが、アップル社の減産により、当てにしていた大量受注が消えたことや、アップル社は夏に金属製ではないプラスチック樹脂製の「廉価版iPhone」を発売する可能性が高く、その場合は金属加工用ドリルは不要になるリスクも浮上していることも警戒され、売られました。

日本航空(9201)は公的支援やリストラで業績が急回復し、昨年9月に再上場しましたが、38%を外国人が保有していることについて、麻生財務相が「税金で助かった企業の利益の配当が国民に戻らず、海外に行くのは公平性を欠く。腑に落ちにくいというのが率直な実感だ」と昨日の国会答弁で述べたため、売られました。

日経ジャスダック平均は1,567円の10円高。3月末に1株を10株に株式分割するガンホーオンラインの人気が続きました。反面、買取王国やメドレックスなどの直近新規公開株が売られました。

eBASE(3835)は商品情報管理ソフトで、食品業界間のトレーサビリティ用途に使われていますが、茂木経済産業相が100株保有していたため、企業価値が再認識され、ストップ高となりました。

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