日銀買いは「自己」にカウント!?  主体別区分、信託銀行にあらず

概況


2月の堅調展開を受け、3週間ほど途絶えていた日銀のETF(上場投信)買い入れだが、3月に入って、9日で3度目を数えた(352億円×3=1,056億円)。基本的に、年間3兆円買い入れるわけだから、月換算で2,500億円。相場動向次第とはいえ、現状の1回当たり買い付け規模なら、月7回ペースが想定されるところ。

さて、この日銀売買分は「投資主体別需給」で、どの主体に区分されるのか。通常なら、買い付け実務を担う「信託銀行」と思われがちだが、みずほ証券は今週のウィークリーの特集(株式需給~日銀のETF購入のカウントの仕方)で、興味深い解説を行っている。「日銀やトレーダーに確認したところ、日銀のETF購入は、信託銀行の株券等購入にも、銀行のETF購入にも入らないとの結論に至った」とのこと。つまり、信託銀行がETFの買い注文を出すと、受注した証券会社が株券を手当てして運用会社に持ち込み、新規設定したETFを信託銀行に渡すという流れで、これらは市場外で行われるため。統計データに表れるのは、証券会社の自己売買部門が不足株券を市場で買い付ける部分だけ。日銀買いが、回り回って自己の買いにカウントされる、ということになろうか。実際、ほかの要因も加わるものの、ここ数週間は自己の大量買い付けが続いている。(A)(本紙3月11日付1面)

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