日銀ETFで“新記録” 官製相場に懸念の向きも

概況


日銀ETF(上場投信)買い入れで新記録。1月29日に「月間10回目」の買い入れとなったものだ。日銀がETF買い入れを開始したのは2010年12月からで、当初の月間最多実施回数は、11年3、8、9月の「7回」だった。その後、13年6、8月、昨年1―3月、8月に「8回」。さらに追加緩和実施月となった昨年10月には「9回」も記録し、徐々に増加をたどっていたが、1月はついに2ケタ到達。前場下落日はすべて実施しており、全19営業日の過半数となったのも初めてのことだ。

これらは投資主体別需給における最近の信託銀行大量買いにも表れているが、信託銀行経由で出る買い注文は日銀だけではない。もう一方の主役は「公的年金」との観測しきりだが、それを反映してか、2人のクオンツ関係者から、足元での相場の変化が指摘されていた。いわく、「公的年金買いが指摘され始めた23日から、PBR(株価純資産倍率)のファクターリターンが急上昇。バリュー系のアクティブファンドが買っている様子」で、「最近は指数大幅上昇の日も『全面高』になりづらく、特定の銘柄群が買われている。ロング主体の資金が見送る中、買い方の偏った“官製相場”を象徴」とか。

決算発表ピークを過ぎ、今後は“民間資金”にも活発な流入が期待されるところだが…。

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