第26回 西華産業(8061) 電力改革の恩恵受ける

概況


2015年相場を占う、受け渡しベースの初日14年12月26日は、建設、不動産、電力、機械が買われた。不動産には海外資金の流入が日経新聞などで取り上げられている。不動産の活性化はデフレ脱却策の1丁目1番地だ。しかし、不動産バブルはもう来ない。優れたリノベーション技術を持った企業が収益を上げる。そんな意味を込めてイントランス(3237・東マ)を紹介したが、一過性の人気では終わらない。引き続き注目していただきたい。

西華産業(8061) 週足

西華産業(8061) 週足

12月26日の動意セクターで意外感があったのが電力だろう。もっとも、考えてみると少しも意外ではない。強烈に下げている原油価格が世界経済の不安要因になっているが、日本にとっては何も悪いことではない。100%の好材料だ。東日本大震災以降、火力発電に頼っている日本の電力業界にとっては、原油価格の急落は神風にも等しい。

西華産業(8061)は、火力発電と原子力周辺設備に強い機械商社。PER10.8倍、PBR(株価純資産倍率)0.77倍、配当利回り2.085%と、バリュエーション系で地味なように見えるが、前14年3月期1円増配、今15年3月期もさらに1円増配で年8円配の予定と上げ潮銘柄だ。農業改革に代表されるように、総論賛成各論反対で動きのとれないアベノミクス成長戦略だが、電力改革は大きな障害はない。電力自由化が、15年のアベノミクス第3の矢の成果のシンボルになるかもしれない。既に各電力会社は販売量拡大のため、地域外の発電所建設が活発化している。事実上の発送電分離は進んでおり、当社の受注額も目に見えて増えてきている。原子力発電関連ではテロ防止の侵入警戒装置を含む周辺設備の受注準備も完了している。

株価は、13年5月に350円の高値を付けた後、低位もみ合いを長期間続けているが、水準訂正のタイミングは近いとみる。

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