相続税増税で動く株は!? 本紙連載陣座談会 夕凪、JACK、葉山各氏

概況


注目は“優待プラスα” 〇〇周年記念配期待も

金曜日付の本紙最終面にて、週替わりで連載を持つ4氏は、いずれも“すご腕投資家”として知られた存在だ。このうち、イベント投資では教祖的存在とも言える専業投資家「夕凪所長」、IPO分野など低リスク投資で順調に実績を積み上げるサラリーマン投資家の「JACK」氏、不動産ビジネスのスペシャリストで、本業・投資ともども絶好調な「葉山」氏が集い、いつ果てるともない投資談義で新年会の夜は更けていった。その、ほんの一端ではあるが、読者諸氏にも参考になりそうな興味深い部分を紹介したい。

――今年からの相続税実質増税(基礎控除引き下げなど)によって関連ビジネスが随分と活気づいているとか。

葉山 「対策サービスを手掛けるFPG(7148)など少なからぬ企業が恩恵を受けているが、都心ど真ん中の不動産の上昇要因となるため、こうした土地持ち企業にとってもプラス効果は大きいだろう。地方在住の富裕層などが、相続対策で地価の高い不動産の購入を本格化させつつある。逆に、地方の保有不動産を売却する動きなどもあり、地価の2極化が進みそうだ。NTTの都心保有物件などを引き継いだNTT都市開発(8933)あたりは注目できそう。先行きの日経平均採用期待や、NTTとの親子上場解消などの思惑もプラスに作用する」

――夕凪さんは、最新著作「スタバ株は1月に買え!」の売れ行き好調とか。先般、スターバックス(2712・JQ監理)の完全子会社化が決まった際には、日本経済新聞紙上にもコメントが掲載されていた。

夕凪 「スタバの上場廃止は残念だが、株主優待に着目した投資手法はもちろん有効だ。優待投資家として名を成した『桐谷さん』効果も大きい。また、単に優待付きというだけではなく、テーマ性や業績などプラスαの要素を持つ銘柄が投資対象となる。先に名の上がったFPGなどもそうだが、例えば会社側が東証1部志向を表明している三重交通(3232・名証)広島ガス(9535・2部)あたりも候補となろう」

――今年の相場はあいにくの急落発進となってしまったが、JACKさんの手法に影響しそうか。

JACK 「もちろん、いい相場になってもらいたいが、悪ければ悪いなりに対応できる。今年は100社規模と想定されるIPOは、公募株取得も含め、選別投資のチャンスとなるし、LINE関連の安くなったところを仕込んでおく手もある。あとは、最近の連載でも取り上げた、『会社四季報』投資法。例えば、設立〇〇周年銘柄を探して(3月期末の)記念配を狙うといったパターンだ。クエスト(2332・JQ)は今年で50周年。もともと3.8%の高配当利回り銘柄でもある。なお、正攻法で行くなら、マイナンバー導入や銀行絡みなどでIT投資が盛り上がりを見せる中、受注が急拡大中のアイネス(9742)も、来3月期の収益急向上が期待できそうだ」

ほかにも、「REIT」や「持ち合い解消」から「著名投資家の地方選挙出馬観測」まで、話題は多岐に及んだが、この続きは、各氏の今後の連載に期待してもらいたい。

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