2015年IPO展望 8年ぶり100社超えへ

IPO 概況


有力ベンチャー続々登場

2015年のIPO(新規上場)候補としてリストアップされている企業数は約190社に上る。主幹事別では野村(シェア3割弱)を筆頭に、大和、SMBC日興、みずほの2番手グループ、SBI、東海東京と続き、このほか、三菱UFJモルガン・スタンレー、岡三、いちよし、SMBCフレンド、エイチ・エスも少々といった具合。

“歩留まり”を考慮すると、実際に上場するのは最大120社-最少90社と目されており、その中間からやや控えめの「100社+α」とみる向きが多い。実現すれば2007年の121社以来、8年ぶり3ケタの大台乗せとなる。参考までに、月別では12月の上場希望企業が相変わらず多く、その数はざっくり80社。これは「業績進捗(しんちょく)状況や市況などを見て上場時期を判断しよう」と考えている企業も多いことを物語っている。

■年前半 スパイバー、ヘリオスなど有力ベンチャーが複数上場

本年IPOマーケットの幕開けは2月となる見通し。2月は7社ほど上場するとみられ、投資用不動産のマッチングサイトを運営する「ファーストロジック」、スマートフォン(スマホ)アプリの「Gunosy」などが有力視されている。

続いて3月は「ヘリオス」が上場するとの観測が出ている。同社はiPS細胞を用いた網膜再生医療の研究開発を進めている。澁谷工業(6340)新日本科学(2395)テラ(2191・JQ)大日本住友製薬(4506)など関連株にも関心が向かおう。

将来を嘱望される注目のベンチャー「スパイバー」も有力候補。6月の上場が読まれている。同社は脱石油の高性能繊維を開発・生産する新素材メーカー。人工クモ糸繊維の量産化に世界で初めて成功し、トヨタ(7203)を主要取引先とする小島プレス工業(愛知県豊田市)と共同で試作研究を進めている。市場関係者から「CYBERDYNE(7779・東マ)に続き目が離せないベンチャー」との評が聞かれる。

■年後半は日本郵政、USJなど

年後半は「日本郵政グループ」の3社同時上場、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の再上場が予定され、それぞれ9月、12月上場説が出ている。

再上場案件としては、“オオカミ少年化”のきらいはあるものの「ツバキ・ナカシマ」も候補。また、昨年はU-NEXT(9418・東マ)上場で宇野康秀氏が完全復活を果たしたが、これに続き堀主知ロバート社長が率いる「サイバードHD」の再上場観測も流れている。「LINE」も10月上場の線でリストに残っているものの、「まとめサイト問題など課題があり、上場するかなんとも言えない」(市場関係者)。

このほか、秋から冬にかけてテレビショッピングの「ジュピターショップチャンネル」、スマホから簡単に売り買いを楽しめるフリマアプリで知られる「メルカリ」、クラウドソーシングの「ランサーズ」、有料老人ホームの「スマートコミュニティ」などが上場候補に挙がる。マーベラス(7844)が提供する大人気ゲーム「剣と魔法のログレス」を開発した「Aiming」のほか、「アカツキ」「バンク・オブ・イノベーション」などスマホ/オンラインゲームの上場候補も多い。バイオ関連も「サンバイオ」など上場意向を持つ企業がいくつかある。

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