市場関係者の独り言 米国株 2015年調整のゴング鳴る!?

概況


良くも悪くも日本株の先導役を務めてきた米国株式市場。振り返ればバラク・オバマ大統領就任直後の2009年2月を底に米国株は一貫して上昇。12月23日には初の1万8,000ドルの大台に乗った。来る2015年も米国株は上昇トレンドが続くのか、それとも――。

NYダウ 月足

NYダウ 月足

米国では16年の大統領選をにらんだ仕込みが始まっている。苦渋の決断でリーマン・ショックで膿を出した共和党ジョージ・ブッシュ大統領から、経済再生を託された民主党バラク・オバマ大統領は、大過なく2期務め上げつつあり、その褒美にキューバとの国交正常化を実現した大統領という栄誉が贈られる手はず。

順当に行けば、次期大統領は共和党の番だが、それを確かなものとするための地ならしの一つが、OPEC(石油輸出国機構)減産見送りに端を発した「原油安」のようだ。シェールオイルの採算若干割れ程度で原油価格低空飛行→米設備投資緩慢――などにより、共和党政権誕生前に株価を上げ過ぎない、できれば調整させたいのが腹。次期大統領とすれば、株価が下がってからの方が上げやすいもの。パパブッシュ、兄ブッシュの「弟ジェブ・ブッシュ大統領誕生」という願い成就に向けたおぜん立ては始まっている。

オイル利権豊富なブッシュ家にとって、原油安は歓迎すべき事柄ではないように思われるかもしれないが、利権を持つ狙いはあくまでも「資金」。相場が下がるなら、初めに空売りすれば済む。

ロシアのプーチン大統領とブッシュ家。ともに付き合い方を分かっており、プーチン大統領は「原油安」を黙認。ルーブル暴落火中、会見で「経済の困難は長くて2年」と述べた。2年後には米大統領選がある。通常、そうした局面で“期限”は言えないものだが、“言及できた”ということは、そういうことなのだろう。

15年、米国株は一本調子で上昇というわけにはいくまい。上値の重い展開が想定される。ゼロ金利解除も予定され、もっともらしい調整理由はいくらでもある。

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