IPOこぼれ話 東京ボード工業は穴株候補

IPO 概況


新木場に本社・工場 評価益100億円超とも

来週11日からのIPO(新規上場)ラッシュまで1週間。IPOにどう対応するか、投資戦略を検討している人も少なくないはず。

FFRI(3692) 日足

FFRI(3692) 日足

FFRI(3692・東マ)オプティム(3694・東マ)のように「事業内容が少々難解なIT技術系」も人気化する傾向があり、その点で19日上場のサイジニア(6031・東マ)も見逃せないが、基本戦略は「軽量感」「業態妙味」「割安感」「意外性」を切り口に持つ銘柄。これら要素を備える銘柄は投資勝率も高い。

中で、意外性があり、穴株候補となりそうなのが、25日上場の東京ボード工業(7815・2部)だ。PER10倍そこそこで、資金吸収額で見ても11億円程度の小型案件。同社は「木質廃材の再資源化企業」「建築用パーティクルボードメーカー(業界3番手グループ)」という2つの顔を持つ。

具体的には、建築廃材や間伐材、災害廃棄物などからパーティクルボードやバイオマス発電用木質チップを製造し、建築現場やバイオマス発電所などに納入。産業廃棄物処理業者の面もあり、原料は廃材発生元の建設会社(竹中工務店、清水建設、鹿島、安藤ハザマ、住友林業などとリサイクル協定締結)などから1kg当たり7円で処理費用を徴収して仕入れている。一方、チップ化の加工コスト1kg当たり4円程度で、つまり、原料仕入れでも儲けられる「ダブルインカム・モデル」。

永大産業(7822) 週足

永大産業(7822) 週足

中核拠点は東京都江東区新木場の本社・工場。首都圏は新築住宅の30%を占め、木質廃材の発生地、かつ、建材用パーティクルボードの最大需要地であり、絶好の立地といえる。なお、総資産の49%が土地勘定(110億円中54億円)という土地持ち企業。新木場の本社・工場は3万平方メートル超で簿価50億円弱(1平方メートル16万円)、時価に直すと評価益は100億円を超えるとみられ、担保価値は大きい。

日本の木材ボード市場はラワン材を中心とした合板が70%で、パーティクルボードなど削片板は16%、ファイバーボード14%という構成で、合板の6割は輸入材。合板の主要材料であるラワン材は乱獲が問題視され、伐採規制は厳しくなる方向。国内合板の4割程度がラワン材とされ、今後、その代替候補として価格競争力や環境性能で優位性のあるパーティクルボードが浮上するとみられている。業界2位の永大産業(7822)にも切り口浮上の格好。

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