概況/大引け 明日からのG20財務相・中銀総裁会議での円安政策への批判を警戒。次期日銀総裁候補の岩田一政氏が1ドル=95円程度が妥当と述べ、日経平均は小幅高。ただ、主力株の上値は重く、値動きの軽さを求める資金は新規公開株に

概況


TOPIX 15分足 MA(25/75)

TOPIX 15分足 MA(25/75)

大引けのTOPIXは954.88ポイントの2.14ポイント安、日経平均は11,307円の55円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は636、値下がり銘柄数は960。出来高は36億6,397万株、売買代金は2兆1,344億円。

英FT紙が前日の「G7声明が円安を容認しているとの解釈は誤り」と指摘したG7高官の発言は、フランスではなく米国の当局者によるものと報じたため、15日~16日のモスクワG20財務相・中銀総裁会議でも日本の円安政策に対して、批判がおきるのではないかと警戒されました。

しかし、次期日銀総裁候補の1人とされる岩田一政日本経済研究センター理事長が、日銀法改正を目指す自民党議連「デフレ・円高解消を確実にする会」で交易条件からみれば1ドル=95円程度が妥当で、物価目標2%の達成には、円高是正が必要不可欠と資料にも記したことが報じられ、円安に回帰しました。

ただ、ファーストリテイリング(9983)とファナック(6954)の値がさ株が買われた影響で日経平均は小幅高となりましたが、他の主力株は上値が重く、トヨタ(7203)や日立(6501)は揉み合いで、マツダは売られ、安倍政権による金融リフレが限界に来ているという警戒感からアイフルやオリコなどのノンバンクは売られました。

値動きの軽さを求めた資金は新規公開株に向かい、東証マザーズ市場に昨日上場した医薬品開発のメドレックス(4586)は公募価格1,000円に対して、初値が2,200円でその後2,700円とストップ高となりました。

また、本日ジャスダック市場に新規公開した買取王国(3181)は公募価格900円に対して初値が2,000円でその後2,500円、東証マザーズに新規公開したビューティガレージ(3180)も公募価格2,300円に対して初値が4,160円でその後4,860円と、ストップ高をマークしました。

REIT(不動産投資信託)市場でも本日新規上場した日本プロロジスリート投資法人(3283)は公募価格55万円に対して、初値は70万円となりました。

東証1部市場では新日本科学(2395)は京都大学iPS細胞研究所と、iPS細胞を使ったパーキンソン病治療の実現に向けて共同研究を開始すると発表したため、ストップ高となりました。動物試験で安全性や効果を確認する方法を両社で検討し、確立するのが狙いだそうです。

太陽誘電(6976)は10~12月期の営業利益18億9千万円(前年同期は赤字24億円、7~9月比5倍)と急回復したことで買われました。スマートフォン向けに小型大容量のコンデンサーや金属系磁性材料を使用したメタル系パワーインダクターなど採算の良いスーパーハイエンド品の販売が拡大しました。

横浜ゴム(5101)は2013年12月期の営業利益予想が、四季報予想の500億円(前期比4.1%増益)に対して、590億円(前期比18.7%増益)で、東洋ゴムも四季報予想の180億円に対して、220億円が示されたことで買われました。

日経ジャスダック平均は1,576円の9円高。メドレックスや買取王国などの新規公開株以外には、ナノキャリアやそーせいグループ、ジャパンティッシュエンジニアリングなどのバイオ関連が再び買われました。

ユーグレナや地盤ネットなどの昨年12月に新規公開した時に人気化し、その後調整していた銘柄にも買いが入りました。

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