概況/前引け 欧州の落ち着きと、白川総裁の辞職表明で円安となり、日経平均は大幅反発。自動車や海運が円安メリットで値上がり。

概況


TOPIX 15分足 MA(25/75)

TOPIX 15分足 MA(25/75)

 前引けのTOPIXは966.63ポイントの26.93ポイント高、日経平均は11,390円の343円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,443、値下がり銘柄数は177。出来高は24億3,475万株、売買代金は1兆3,665億円。

 昨日は欧州不安で日経平均も213円安となりましたが、その後、スペインとイタリアの国債利回りが低下し、不安が後退したことや、白川日銀総裁が4月8日の任期満了を待たずに、2人の副総裁の任期が終わる3月19日に合わせ辞職すると表明したことで、円安になったことも支えとなり、本日の日経平均は反発しました。
 
 欧州では1月のユーロ圏サービス業景気指数が速報値の48.3→改定値では48.6と上方修正されたことで、スペインとイタリアの国債利回りが低下し、欧州の株式市場は反発しました。
 
 日銀の白川総裁の辞職は反旗なのか、嫌気がさしたのか分かりませんが、緩和策の前倒し期待や、日銀の独立性への懸念という点でいずれにしても円安要因となると受け止められ、1ドル=93円89銭まで円安が進みました。

 トヨタ自動車(7203)は2013年3月期の営業利益計画が1兆500億円(前期比195%増益)→1兆1,500億円(前期比223%増益)に上方修正したことで買われました。
 業績の足を引っ張ってきた単独決算の営業利益も赤字200億円→黒字1,500億円に上方修正され、5年ぶりの黒字化となることも評価されました。

 マツダや本田などの他の自動車株や、川崎汽船や日本郵船などの海運株も円安メリットを享受する見方から買われました。

 UKCホールディングス(3156)は2009年10月にソニー製品を扱うユーエスシーと共信テクノソニックが経営統合して誕生したエレクトロニクス商社で、ソニー製CMOSセンサーは高画素化などで先行し、スマートフォンの勝ち組と見られています。
 米アップル向けのみソニー本体から供給し、それ以外の韓国サムスン電子やニコン向けなどへはUKCホールディングスから供給しています。
 サムスンが2013年春に投入を予定している新モデル「Galaxy S4」にはソニー製の1,300万画素のCMOSセンサーの搭載が内定しているようです。
 
 メック(4971)はディスプレイ関連向けのエッチング剤が新しい成長の牽引役となっていて、いちよし経済研究所は2月1日にレーティング「A」継続で、フェアバリューを400円→550円に引き上げています。

 一方、タムロン(7740)はUBS証券が投資判断を「Buy」→「Neutral」に、目標株価も3,000円→2,550円に引き下げたことで売られました。クリスマス商戦が不調で、自社ブランド交換レンズの在庫が膨らみました。
 第4四半期(10~12月)の営業利益実績は、交換レンズの製品構成の悪化と監視カメラ用レンズが未達(約3億円)となり、前年比では46.8%増の12億円と、会社予想の19億円を下振れしました。
 2013年12月期の営業利益計画は63億円(前期比14.5%増)と、これもUBS証券の予想の75億円を下回りネガティブと解説しています。

 日経ジャスダック平均は1,604円の8円高。ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)はスマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」のヒットで、2012年12月期の営業利益は前期比5倍の60億円強になった模様と日経新聞で報じられ値上がりしました。

 不動産会社のサムティ(3244)は岩井コスモ証券が投資判断を新規に「A」で目標株価は9万円と発表したことが注目されました。
 成長を支えるフロービジネス(不動産事業)と、安定性を担保するストックビジネス(不動産賃貸事業)のバランスを取りながら、リスクを抑制した事業展開が、「資産保有型デベロッパー」としての強みと紹介しています。

戻る