「TS倍率」底離れ鮮明 カギを握るは人民元相場

概況


昨年末から前週末13日までの世界の主要株価指数で、上昇率上位はアルゼンチン、インド、イタリアの順。逆に下落率上位では、ロシア、中国を押しのけて、日本の日経平均(-7.3%)がトップに立ったとか。

今年に入って、主要国に対し一人負け状態を強いられてきた日本株だが、ここにきて若干、様相が変わってきたようだ。というのも、TOPIXを米S&P500で割ったTS倍率(日米相対株価)が順調な下値切り上げに転じてきたためだ。

6月初めに0.61倍近くで低下していた同倍率が前週末には0.64倍を超え、2カ月半ぶりの水準に回復している。週明け後、再び0.64倍を割り込んだほか、そもそも昨年末時点では0.7倍を超えていたことから、復調も道半ばと言えようが、TS倍率チャートを見る限り、底離れ色を鮮明にしている。

さて、バークレイズ証券の北野一ストラテジストによると、日米相対株価と連動性が高いのは人民元の対ドル相場とか。中国人民銀行が為替の許容変動幅を従来の2倍にすると発表した3月15日ごろから、人民元安とともに、相対的な日本株安が急進展。5月28日の人民元2番底形成を機にTOPIXも上放れが鮮明になった。そして人民元(対ドル)は、このところ2005年制度改革以来初めて52週前水準をはっきりと上抜いてきたとか。何の因果かはともかく、当面、人民元高(対ドル)とTOPIX高(対S&P500)が同時進行する展開に期待しておきたい。

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