北陸3県「投資デビュー応援キャンペーン!」開催 日本証券業協会・稲野和利会長にインタビュー

概況


資産形成の意義とNISAをアピール

稲野和利会長

稲野和利会長

北陸3県の地元証券と支店を持つ18証券が“大同団結”して「投資デビュー応援キャンペーン!」イベントを開催する。7日「富山」、8日「金沢」、29日「福井」の3会場にそれぞれゲストスピーカーとして参加する日本証券業協会・稲野和利会長(写真)に今回のイベントの意義をインタビューした。

――今回の北陸3県でのイベントは珍しいケースですね。

稲野 北陸3県に本店、支店を持つ証券会社のすべてが集まって合同イベントを展開することは業界として初のケースで大変意義深い。地域の証券会社が自ら、環境が変化していることに対応し、できることを具体的に実施する今回の決意に賛同し、私も参加を決めた。こうした動きが、ほかの地域にも広がってほしいと考えている。

――イベントの主旨として「投資デビュー応援キャンペーン」を掲げています。

稲野 投資初心者を対象としていることが今回のイベントのポイントでもある。投資デビューされる方々には、まず、投資に当たって100万円などまとまった金額が必要とイメージされている先入観を変えていただきたい。株式や投信は1,000円、1万円、10万円からでも購入でき、累積投資やミニ株投資など毎月定額で買えるシステムも整備されていることを知ってもらいたい。そして、投資はまとまった資金をつくる手段であり、投資で資産を形成することが可能な時代であることをアピールしたい。

――今年、NISA(少額投資非課税制度)がスタートしたタイミングもいいですね。

稲野 資産形成のためにいかにNISAを活用してもらうかを、投資デビューされる方々に語りかけていきたい。難しいのは、投資未経験者にとって、NISA口座における非課税の意味が直観的に理解しにくいことである。まず実際に体験してもらい、NISAの利点を理解してもらいたい。そのためにも、さまざまな場面で証券界はNISAを説明し、さらに制度の拡充や恒久化も訴えていきたい。

――北陸地域にどのようなご感想をお持ちでしょうか。

稲野 私自身、1993年から95年の2年間、野村証券の富山支店長として赴任したなじみのある土地柄だ。北陸3県の県民性としては、勤勉で、しっかりしていて、共稼ぎが多く、金融資産にも厚みのある、投資マインドが旺盛な地域とのイメージを持っている。北陸3県で9つもの地元証券会社が存在していることがそれを裏付けているともいえそうだ。また60社以上の企業が北陸地域から上場し、これから上場を目指している企業もある。

――最後に投資デビューの方々にメッセージをお願いします。

稲野 投資に当たっての理論は「道標(みちしるべ)」になる。分散投資、長期投資、複利の効果などを直観的に理解できる機会を証券界で作っていきたいと考えている。警察庁がまとめた平成25年の特殊詐欺の被害総額は490億円弱だったが、そのうち金融商品取引名目は176億円に達している。投資に当たっての初歩的基礎知識があれば、こうした被害も未然に防ぐことができる。投資の知識を得ることは生活防衛の観点からも意味のあることだと知っていただきたい。

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