概況/大引け 大手行は保有株の減損額の大幅減で今期業績は会社計画上回る見通しと報じられ高い。ノンバンクは主役交代で下落。新興市場でもバイオ関連は利食い売りに反落。

概況


TOPIX 15分足 MA(25/75)

TOPIX 15分足 MA(25/75)

 大引けのTOPIXは920.76ポイントの6.98ポイント高、日経平均は10,866円の42円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は889、値下がり銘柄数は663。出来高は34億7,477万株、売買代金は2兆571億円。

 米国でFOMC(連邦公開市場委員会)が29日~30日にかけて開催されますが、地区連銀総裁のうち輪番で投票権を保有する4名の顔ぶれが変わり、新メンバーは追加緩和に積極的なハト派が2名で、消極的なタカ派が2名となっています。
 
 昨年12月11日~12日のFOMCでは、資産買入策について、複数の委員が金融の安定やバランスシートの規模拡大への懸念を表明し、2013年末より相当前に買入ペースを緩めるか、停止することが適当と考えたことが、議事要旨で判明しています。
 
 そのため、今回のFOMCでも、「資産購入プログラム」の継続期間に関する声明文に微修正が加えられるかどうかが注目されていて、為替相場は神経質な動きとなっています。

 円安進行が足踏みとなっているため、日経平均の上げ幅も小幅に留まりましたが、銀行株は買われました。
 大手行は保有銘柄の株価上昇で業績の足を引っ張る株式減損額が大幅に減ったため、今期の業績は会社計画を上回る見通しで、中でも三井住友フィナンシャルグループ(8316)は2006年3月期の過去最高益をうかがう勢いと日経新聞で報じられたことが注目されました。

 ゴールドマンサックス証券も大手行の保有株の含み損益は改善しており、自己資本比率の改善も期待される。自己資本比率改善により、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)と三井住友フィナンシャルグループ(8316)の今期本決算発表時点での株主還元強化の蓋然性は高まっていると報告しています。
 三井住友フィナンシャルグループは銀行本体での海外成長戦略に加えて、傘下のSMBCコンシューマー・ファイナンス、SMBC日興からの収益貢献も期待できる。高騰するその他金融株のバリュエーションと比較しても投資妙味は大きいと紹介しました。

 大手行が賑わったため、オリコやアイフルなどのノンバンクは乗り換え対象とされ、売られました。
 昨年12月中旬から、安倍政権による日銀への金融緩和圧力や、中小企業に対して銀行融資への返済猶予を認める「中小企業金融円滑化法」が3月末で延長も終了するので、銀行からの融資が引き上げられた中小企業が、貸金業に借入れを求めるといった期待で、オリコやアイフルなどのノンバンクが急騰した経緯がありました、本日の相場では大手行に主役を奪われた形となりました。

 自動車部品メーカーのTSテック(7313)はJPモルガン証券が投資判断を「Neutral」→「Overweight」に、目標株価も1,500円→2,100円に引き上げたことで注目されました。
 中国自動車販売の回復トレンドは続き、在庫調整の終了は近いと予想しています。
 中国ではSUV(スポーツ用多目的車)市場が急拡大しており、本田の販売のうち「CR-V」の占める割合は30%近くまで上昇しています。TSテックの「CR-V」向けシートは本皮比率が高く、製品構成は大幅に改善していそうなので、正常生産に戻れば中国利益率は短期的に過去最高水準へ回復するポテンシャルもあると紹介しています。

 日経ジャスダック平均は1,563円の11円安。バイオ関連が利益確保の売りに押され、ナノキャリやメディネットやタカラバイオ、3Dマトリックス、プレシジョンシステムサイエンスなどが値下がりしました。
 また、ダウンロードで50万がヒットの目安と言われるゲーム市場で、驚異的な700万ダウンロードを達成した「パズル&ドラゴンズ」を配信していること株価が急騰していたガンホーオンラインも利食い売りに反落しました。

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