概況/大引け TOPIXは897.62ポイントの9.83ポイント高、日経平均は10,620円の133円高。HSBCの中国1月製造業購買担当者数が51.9と予想を上回り、リスク選好で円安を好感。大日本住友製薬はがん幹細胞をターゲットにした新薬報道で急騰。

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

 大引けのTOPIXは897.62ポイントの9.83ポイント高、日経平均は10,620円の133円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,089、値下がり銘柄数は470。出来高は32億7,172万株、売買代金は1兆8,209億円。

 中国でHSBCが発表した1月の中国製造業購買担当者指数が51.9となり、昨年12月の51.5(改定値)から上昇し、エコノミストの予想平均値の51.7も上回りました。
 リスク選好に伴い円安となり、東京株式市場は反発しました。
  
 ゴールドマンサックス証券が12ヵ月後のTOPIXの目標水準を1,000ポイント→1,100ポイントに引き上げたことも好感されました。
 自民党が財政、金融両面の景気政策を着実に実行しつつあると見ているが、構造改革への決意が問われるのは7月の参院選後となるだろうと述べ、参院選後は社会保障制度/年金制度改革、税制改革(既に承認を得た5%から10%への消費税引き上げの実施を含む)、広範囲にわたる規制緩和、TPP参加など、困難な構造改革に取り組むだけの十分な政治的意志が自民党にあるのかどうかが重要な問題となると解説しています。
 金融緩和での有言実行に加え、給与や賞与を増やした企業を対象とする税額控除という新たな提案もインフレ押し上げ要因となる可能性があると期待感を寄せています。

 円安を好感し、マツダ(7261)が買われました。UBS証券は1月18日に投資判断を「Sell」→「Buy」に引き上げ、目標株価も80円→250円に高めていますが、円安に伴う上方修正と、「CX-5」、「Mazda6」の受注好調に伴い、本質的な収益改善も期待できると述べ、トヨタに続きフィアットとの協業正式締結で安定的に収益構造良化を期待できる材料も加わったと述べています。
 シティグループ証券は1月15日にレーティング「1」(=買い)継続で、目標株価を145円→300円に引き上げました。円安効果がフルに寄与する来期の営業利益は久しぶりの1,000億円(前期比122%増)となる見込みで、円安メリットの最も大きい銘柄としてトップピックに取り上げたいと報告しています。

 大日本住友製薬(4506)はお昼のNHKの関西ニュースで、大腸がんのがん幹細胞をターゲットにした新薬の開発を北米で進めていて日本でも新薬の承認を目指し、ことし3月末までに厚生労働省に臨床試験の申請を行うと報じられ、株価が急騰しました。
 新薬が誕生すれば、がん幹細胞をターゲットにした世界初の薬になるそうです。順調にいけば、米国とカナダでは2015年に、日本では2016年に販売が開始できるようにしたい考えだそうです。
 
 ワコム(6727)は韓国サムスン電子のスマートフォン向けのペンセンサーシステムが伸びているため、2013年3月期の営業利益見通しを66億円(前期比62%増)→78億円(同92%増)に上方修正し、1株当たりの配当金も3,500円→4,000円に増配した(前期は3,000円配当)したことで大幅高となりました。
 
 一方、DeNAとグリーが売られましたが、SMBC日興証券から10~12月期は、7~9月期に比べて減益と報告されたことで敬遠されました。
 DeNA(2432)の10~12月期の営業利益は前四半期比8.3%減益の187億円と予想し、オフシーズンに入った横浜ベイスターズの利益減と「comm」のプロモーションなどの先行投資が影響しているそうです。
 グリー(3632)の10~12月期の営業利益は前四半期比4.4%減益の150億円と予想し、海外展開の先行費用や国内プロモーション増加を指摘しています。

 日経ジャスダック平均は1,547円の12円高。ナノキャリアや3Dマトリックスやメディネットなどのバイオ関連が引き続き、人気を集めていますが、昨年12月に新規公開した住宅地盤の調査を行う地盤ネット(6072)や基幹業務システム導入支援のテクノスジャパン(3666)がストップ高となりました。

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