設定相次ぐ日本株投信 需給面で存在感高まる

概況


「ROE」「中小型」「成長株」…

3月に向けて日本株投信の設定が相次ぐ見通しだ。表の通り、3月中の7本を含め、向こう1カ月強で9本のファンド設定が予定されている。

年明け以降、外国人が売り越し基調に転じるなか、5週連続買い越しを続ける投資信託は需給面で貴重な存在。ほかに5週以上の連続買い越し主体は個人だけだ。両セクター浮上の背景には、もちろんNISA(少額投資非課税制度)導入の影響が挙げられるが、個人の買い越し基調がやや息切れ気味となる中(2月第2週の現物での買越額は3億円余り)、投信の動向が、より注目される状況にある。

さて、今後の設定を控えた9本のファンド。販売会社は中堅証券やネット系証券、銀行などが主体のため、どれだけ資金が集まるかは未知数ながら、今後の物色の流れに一定の影響を与える可能性は考えられる。

それぞれのファンド名称からうかがわれる通り、成長、小型、優良などがキーワードとなっているためだ。

最近相次ぐ「JPX日経インデックス400」連動型のインデックス投信は来週末(3月7日)にも予定され、相変わらずの人気ぶりだが、これとは別に、ROE(自己資本利益率)に着目して銘柄を選別する「ROE日本株ファンド」の設定も予定されており、株主価値や資金効率を重視する流れは、より確かなものになりそうだ。

「成長」を冠したファンドは3つ。いずれもボトムアップリサーチによる銘柄選別をうたっているわけだが、岡三アセット「中小型成長株オープン」の愛称は「スモール・モンスターズ・ジャパン」で、特徴あるビジネスモデルなどによって「飛躍的な成長が期待される企業」が投資対象。「SBI日本小型成長株選抜ファンド」は、春の甲子園(選抜高校野球)の時期の設定だけに愛称を「センバツ」とし、「経営者の理念・志」なども選別の切り口に挙げている。三井住友アセットの「ニッポン持続成長株ファンド」は、頭に「持続」と付くだけに、成長性だけではなく、収益性(予想営業増益率)や効率性(予想ROE)なども重視。販売パンフレットに「投資対象銘柄例」を付していたので紹介しておくと、グリコ(2206)日農薬(4997)村田製(6981)パイロット(7846)あいHD(3076)日電産(6594)朝日インテック(7747)セリア(2782・JQ)岡部(5959)HIS(9603)という、なかなかに興味深い顔触れが挙げられていた。

こうした“発掘型”の中小型株や、また、「特徴あるビジネスモデル」「経営者の志」といった文言からは、比較的最近のIPO(新規上場)株を含めた新興市場銘柄も組み入れ対象となろう。3月相場では中小型成長株に人気化が相次ぐ流れも見られそうだ。

設定相次ぐ日本株投信
設定日 ファンド名 運用会社
2月27日 イオングループ・ファンド 岡三アセットマネジメント
3月7日 野村インデックスF・JPX日経400 野村アセットマネジメント
3月10日 中小型成長株オープン 岡三アセットマネジメント
3月14日 ニッポン持続成長株ファンド(限定追加型) 三井住友アセットマネジメント
3月20日 ドル好感企業日本株オープン(米ドル投資型) 三井住友トラスト・アセット
3月26日 繰上償還条項付優良日本株F2014―03 三菱UFJ投信
3月28日 ROE日本株ファンド「愛称:ROE(ロエ)」 T&Dアセットマネジメント
3月28日 SBI日本小型成長株選抜ファンド SBIアセットマネジメント
4月1日 日本株ハーモニー・オープン 日本アジア・アセットマネジメント
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