消費増税、人手不足で注目される「クラウドソーシング」 市場成長急ピッチ

概況


2014年の有望テーマと目されている「クラウドソーシング」。インターネットを利用して不特定多数の人に業務を依頼する新しい業務委託形態を指し、いわゆるアウトソーシングの一種。

オークファン(3674) 日足

オークファン(3674) 日足

受注側はネット環境があれば主婦や介護などをしながら自宅で仕事をし報酬を受け取ることができ、一方、発注側の企業は人件費などの固定費を抱えずに済むとあって、市場急成長が読まれている。市場調査会社の矢野経済研究所では、クラウドソーシング市場規模(仕事依頼金額ベース)を2013年度の246億円(前年度比230%)に対し、17年度は1,474億円と、4年間で6倍に拡大すると予測している。

この市場で国内ナンバーワンの作業実績を誇るリアルワールド(東京都渋谷区)と、ショッピング&オークション価格比較・相場検索で国内ナンバーワンサイトを運営するオークファン(3674・東マ)の業務・資本提携が20日に発表された。リアルワールドは本年IPO(新規上場)有力候補ということもあり、オークファンは一時ストップ高の好人気。

オークファンは、利用者がサイト内を検索した時により精度の高い検索結果が出るようにするためのデータ入力作業をリアルワールドに委託し、リアルワールドは自宅で仕事をしたい人(会員数は昨年末現在で約50万人)に発注する。オークファンのIR担当は「ビッグデータビジネスに向けて今後も関係を深めていきたい」という。

ちなみに、リアルワールドは、データベース制作、テキスト入力など、特別な知識やスキルがなくとも手軽にできる業務を顧客企業から受けている。会員の3割以上が主婦で、地方の会社員男女、学生と続き、収入は毎月2万-3万円がボリュームゾーン、多い人は月20万円以上稼ぐ。

フルスピード(2159) 日足

フルスピード(2159) 日足

アウトソーシングといえば、これまでは企業は海外などに業務を委託してコスト低減を図るのが主流だったが、インターネットの普及で「クラウドソーシング」という新しい市場が台頭している形。

昨夏、業界活性化・健全化を目的とした「クラウドソーシング協議会」が発足するなど、飛躍に向けた準備も進められている。ネット環境があれば自宅で手軽に収入を得られることから受注側には“消費増税防衛”、発注側には“人手不足対応”の面があることも見逃ず、関連株への関心も今後高まるとみられる。

同協議会の幹事会社は、リアルワールド、クラウドワークス(東京都渋谷区)、ランサーズ(東京都渋谷区)、パソナ(2168)の子会社パソナテックなど5社。イマジカ・ロボット(6879・2部)の傘下企業や、フルスピード(2159・東マ)メディアフラッグ(6067・東マ)なども同協議会参加企業に挙がる。

中でフルスピードは、在宅副業の新しいカタチと銘打ち「TALENT」というサービス名で展開。まずは本業の一部業務を中心に発注し、育てていく考え。

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