2014年IPO展望 有望ベンチャーも続々登場へ

IPO 概況


IPO(新規上場)社数は回復顕著。2014年IPO候補として120社程度がリストアップされ、“歩留まり率”を勘案すると「70-80社程度」が上場するといわれている。景気動向、相場環境からすると、15年は100社前後と3ケタをうかがう動きになるとみられている。

■野村証券 本年も高シェア

本年は主幹事別シェアでは、野村証券が13年に続いてその50%程度を占めるとみられ、次点は大和証券で10-15社。以下、SMBC日興、SBI、みずほ、三菱UFJモルガン・スタンレーと続き、いちよし、東洋、SMBCフレンド案件も登場すると観測されている。

■知名度の高い企業

さて、気になる14年IPO候補だが、大型案件では「リクルート」「西武鉄道」の名が挙がる。

知名度の高いところでは、レックスHDから三菱商事系ファンドの丸の内キャピタルに株式が譲渡された食料品専門スーパーマーケットの「成城石井」、その丸の内キャピタルと資本提携した大型ホームセンターの「ジョイフルカンパニー」の上場も取りざたされている。このほか、ビックカメラ(3048)の子会社「日本BS放送」も候補。

■再上場案件も複数

再上場案件もいくつか出てくる見通し。西武鉄道のほかでは、06年に創業家と野村プリンシパルファイナンスが組んでMBO(経営陣による買収)し、その後、米系投資ファンドのベインキャピタルに売却されたファミリーレストラン大手の「すかいらーく」、05年に経営陣によるMBOで上場廃止となったアパレルの「ワールド」。

■証券界からも

このほか、農薬・肥料メーカーの「大塚アグリテクノ」、コンタクトレンズの「メニコン」、ソニー、東芝、日立の中小型液晶事業を統合して創設された「ジャパンディスプレイ」も候補だが、ジャパンディスプレイは業績次第の面があるもよう。証券界からは「日産センチュリー証券」の上場が読まれている。

■有望IT・ネットベンチャー

時代の変化や産業構造の変化を反映するベンチャー。このカテゴリーからも有望企業が続々と上場する見通し。

IT・ネット系では、今夏あるいは9月に無料通話・無料メールアプリの「LINE」が上場するもよう。ソーシャルゲーム関連の「gumi」「モバイルファクトリー」「エクストリーム」の名も挙がっている。

また、時間や場所に関係なく、楽しく働き、かしこく稼げるクラウドソーシングサービスや国内屈指のポイントサイトなどを手掛ける「リアルワールド」、オンライン英会話の「レアジョブ」、国内最大級の結婚式情報サイトを運営する「みんなのウエディング」もそう。

12年末に結婚相手紹介のIBJ(6071・JQ)が上場、昨秋にはミクシィ(2121・東マ)が“街コン”企画・運営会社と、LINE傘下の結婚支援事業会社の取得を発表するなど、結婚産業にも動きが出てきている。景気回復期待、リクルートの上場観測とも無縁でないとの見方が聞かれる。

■メーカー系ベンチャー

有望企業との呼び声が高い、介護・福祉支援ロボットスーツの研究開発を手掛ける「サイバーダイン」、大型リチウムイオン電池メーカーの「エリーパワー」も有力候補。アウトドア用品メーカーの「スノーピーク」も。

■バイオ/サービス系ベンチャー

バイオベンチャーの質も向上一途。本年も有力企業の登場が読まれている。本年IPO第1号のアキュセラ(4589・東マ)などに続き、メディネット(2370・東マ)などが出資する「レグイミューン」の名も取りざたされている。

サービス系ではヘアカット専門店QBハウスを運営する「キュービーネット」、おそうじ本舗などを展開する「長谷川HD」、貸し会議室の「TKP」、空間プロデュースの「エスエルディー」など、“発想の転換”で商機をつかんでいる企業も候補に含まれているようだ。

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