概況/大引け TOPIXは898.69ポイントの9.67ポイント高、日経平均は10,801円の148円高。安倍首相が日銀も雇用拡大に責任を持つことを求め、物価目標も長期では目標でも何でもないと圧力を掛けたのに対して、ECBは全員一致で金利据え置きを決め、利下げ要求が出なかったことが驚かれユーロ高円安が加速。シャープは10~12月期営業黒字転換と毎日新聞が報じ株価上昇。

概況


TOPIX 15分足 MA(25-75)

TOPIX 15分足 MA(25-75)

 大引けのTOPIXは898.69ポイントの9.67ポイント高、日経平均は10,801円の148円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,035、値下がり銘柄数は530。出来高は35億3,316万株、売買代金は2兆1,137億円。

 安倍首相が日銀の役割について「実体経済にも責任を持ってほしい。雇用を最大化することも頭に入れてもらいたい」と述べたことや、物価上昇率の2%の目標の達成時期は明記しなくても、「長期はあり得ない。長期というのは目標でも何でもない」と圧力を掛けていることから、円相場は1ドル=89円台まで円安が進みました。

 昨日のECB理事会で政策金利の据え置きとなったことは予想通りでしたが、金利据え置きは全会一致で、利下げの要求が出なかったことが驚かれました。
 政府により大幅な金融緩和を迫られている日本との違いから、ユーロが買われ、円安にも加速にも加担しました。

 昨年11月後半以降の相場急騰で、安倍首相が日銀に対して要求している2%のインフレ目標の導入は、市場にほぼ織り込まれたので、1月21日~22日の日銀金融政策決定会合では当面の材料出尽くしになるのではないかという警戒心も抱かれています。

 ただ、クレディスイス証券では一部の投資家は既に「日銀叩の下での円安」というストーリーの先を求めて始めていると述べ、「安倍政権の最終的な政策目標は製造業の再生とアジアにおける相対的な国力・経済力の回復と見られるので、日銀に対する圧力はより大きな目標を達成するための手段に過ぎない」と解説しています。

 ユーロ高円安を好感し、欧州売上高比率の高い小森コーポレーションや任天堂が値上がりしました。

 日本写真印刷(7915)は信用取引の買い残高を売り残高で割った信用倍率が0.37倍と売り方が多く、売り方の払う日貸し料の「逆日歩」も付いているため、3連休前に売り方の買い戻しが入って株価が急騰したといった解説も聞かれました。

 シャープ(6753)は毎日新聞が、10~12月期は5四半期振りの黒字転換となったことが分かったと報じたため、買われました。省エネの「IGZO(イグゾー)」液晶の量産が軌道に乗り、独自のプラズマクラスターイオンを搭載した空気清浄機などの白物家電も好調で、円安による輸出拡大も利益を押し上げたそうです。

 安川電機(6506)が堅調でしたが、東海東京調査センターではレーティングを「2」(=やや強気)と解説しています。国内の自動車産業では、2002年頃から産業用ロボットの需要が増加しましたが、当時の産業用ロボットの稼働軸は3~4軸で、動きがぎごちなかったそうですが、最近の産業用ロボットの稼働軸は6~7軸で、動きが滑らかになったため、隣り同士で干渉することがなく、狭い場所でも複数台の設置が可能になっているそうです。生産ラインの短縮化を図る自動車業界にとって、産業用ロボットに対するニーズは強いと紹介しています。
 安川電機はサーボモーターなど機構部品も自社で開発できるため、製品競争力は高く、サーボモーターはスマートフォンや液晶テレビを製造する装置向けに引き合いが出てきたそうです。

 日経ジャスダック平均は1,486円の10円高。ガンホーオンライン(3765)が一時ストップ高となりました。いちよし経済研究所はレーティングは未付与ですが、スマートフォン向けパズルロールプレイングゲームの「パズル&ドラゴンズ」が高成長を続けていて、海外でも積極的にプロモーションを行う方針に期待していると述べ、2013年12月期の営業利益予想を、会社四季報の45億円(前期比12.5%増益)に対して、314億円(前期比554.2%増益)という見通しを報告しました。

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