意外に当たる相場格言 「辰巳天井」の行方は?

概況


日経平均 月足12年 MA(25、75)

日経平均 月足12年 MA(25、75)

「巳」とは、むろんヘビのことで、古来、家の守り神や大地の主、あるいはお金を運んでくれる動物として崇められ、世界の神話や伝説などにも頻繁に登場する。同時に、「既に植物が極限まで成長しきった状態を表しており、次の生命が作られ始める時期」などとも解釈されている。

また、東洋哲学者の安岡正篤氏の著書、「干支の活学」によると、癸には、万事則・道、つまり筋道を立てて図り、考える、処理するという意味があり、誤ると混乱し、あるいはご破算になりかねないとされる。同様に、巳は、冬眠を終わって春に蛇がはい出してくるという従来の因習的生活に終わりを告げる意味があるのだそうだ。

さまざまな解釈が成されているが、総じて“転機”を連想させるような表現が目立つようだ。事実上の新政権発足年(実際には6日ほど早く、12年中に発足したが…)としては、ちょうどいいところかもしれない。

もう1つ、干支(実は十二支)に関する、よく知られた相場格言としては、「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子は繁栄、丑つまづき、寅千里を走る、卯跳ねる」というものがある。

もちろん、理論的な裏付けなどあるわけもない、単なる“言い伝え”なのだが、不思議なことに、これまでのところ意外と当たっている。

1950年以降の十二支ごとの日経平均騰落率は以下の通り。

+23.8%
-6.3%
+1.8%
+16.4%
+28.2%
+4.7%
-7.5%
+7.7%
+10.4%
+15.0%
+9.8%
+16.2%

尻下がり「午」が大幅安で、つまづく「丑」も軟調。繁栄の「子」と、“辰巳天井”の最初の年である「辰」が大幅高、といった具合。そして焦点の13年巳年だが、このパターンで言えば、天井形成の2年目。12年衆院解散を期に始まった反騰相場が、さらに上値を追う、といったイメージか。さらに翌年の14年午年になると、また尻下がりとなりかねないが、今の段階でそこまで懸念しては、鬼も笑うというものだろう。

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