概況/大引け TOPIXは779.50ポイントの3.07ポイント高、日経平均は9,388円の22円高。ウォールストリートジャーナル紙にトーンダウンした安倍自民党総裁のインタビュー記事が掲載され、円相場も22日夕方の1ドル=82円84銭→本日82円22銭となり、日経平均も伸び悩む。

概況


大引けのTOPIXは779.50ポイントの3.07ポイント高、日経平均は9,388円の22円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は987、値下がり銘柄数は564。出来高は21億5,279万株、売買代金は1兆3,080億円。

次期首相がほぼ確実視されている自民党の安倍総裁が11月15日の講演で、日銀に対して、2~3%のインフレ目標を設定し、無制限に緩和していくことを求め、金利はゼロかマイナスにするくらいのことをして貸出圧力を強めて欲しいと語ったことで、日経平均は11月14日の8,664円→11月22日に9,366円に、円相場も14日の1ドル=79円90銭→22日の夕方には1ドル=82円84銭まで円安が続きました。

しかし、超過準備をマイナス金利にすればベースマネーは減少してしまい、金融緩和の量的拡大と矛盾してしまうことや、日銀による国債買い入れは財政規律を弛緩させ、日銀の信任低下を招くと批判され、安倍自民党総裁の発言もトーンダウンしているようです。

日経平均 15分足 MA(25)、MA(75)

日経平均 15分足 MA(25)、MA(75)

11月23日のウォールストリートジャーナル紙に安倍自民党総裁へのインタビューが掲載され、「為替介入をしてもほとんど効かない」という見解や、インフレターゲット2%に日銀が同調するなら「あえて日銀法を変える必要はないのではないか」「日本銀行がしっかりと独立性を守っていくことが重要」という説明や、「金融政策だけではデフレから脱却はできない中で、財政政策も加味する」という発言が並びました。

市場の円売り意欲を後退させると受け止められ、円相場も1ドル=82円22銭近辺とやや円高方向に押し戻されているため、東京株式市場の上げ幅も縮まっていたようです。

ただ、自民党の総合政策集で「適正な規模の小口金融市場の実現と真の返済困難者の救済」として「上限金利規制、総量規制といった小口金融市場に対する過剰な規制を見直すことによって利用者の利便性を確保」すると記載していたため、総量規制の実施でヤミ金を跋扈させた改正貸金業法が規制緩和されるという期待からアイフル(8515)が買われました。

トヨタ自動車(7203)と日産自動車はBNPパリバ証券が投資判断を「Hold」→「Buy」に引き上げたことが好感されました。

トヨタの目標株価は3,250円→3,850円に引き上げていますが、円高一巡の期待に加え、品質関連費用の一層の下落、幾つかの新モデルへの期待を挙げています。日産の目標株価も670円→910円に引き上げましたが、円高一巡の期待に加え、会社側の業績予想の下方修正で悪材料がかなり出尽くした可能性や幾つかの新モデルへの期待を解説しています。

本田は「Buy」と目標株価の3,050円を継続していて、円高の一巡に加えて、欧州での新型ディーゼルを含む幾つかの新技術にも期待と報告しています。

アンダエンジニアリング(6118)は水戸証券がプレス機械の受注好調は2015年頃まで続くと予想し、「B+」と評価しました。プレス機械は自動車関連向けが売上の約60%を占め、日系完成車・部品メーカーが海外生産移転を積極化していることに加え、欧米メーカーもプレス機械の設備投資に意欲的なようです。中国の日系自動車の不買運動の影響で、10月に入りプレス機械市場は急減速したものの、アンダエンジニアリングへの引合いには影響が現れていないようだと解説しています。

日経ジャスダック平均は1,352円の2円高。再生医療関連の3Dマトリックスや、直近新規公開株のありがとうサービスが買われましたが、ニューフレアテクノロジーやガンホーオンラインが売られました。

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