話題 エアバス関連テーマいよいよ離陸

概況


JALが導入決定 ミネベア、住友精密、放電精密が有力

JAL(9201)が7日の引け後、中長距離路線用にエアバスの大型旅客機「A350」を導入することを発表したことが、新たな物色テーマとして関連株を刺激しそうだ。

主なエアバス関連株
銘柄 コード 関連部品
帝人 3401 東邦テナックスが中弾性炭素繊維
東レ 3402 中弾性炭素繊維
三菱ケミカル 4188 三菱レイヨンが中弾性炭素繊維
ブリヂストン 5108 タイヤ
新日鉄住金 5401 純チタンシート
大阪チタ 5726 航空機エンジン原料チタン
東邦チタ 5727 航空機エンジン原料チタン
牧野フライス 6135 高性能マシニング・センター
住友精密 6355 主翼脚のギア引込固定装
日機装 6376 カスケード
放電精密 6469 エンジン部品の新工場建設
ミネベア 6479 ロッドエンドベアリング
パナソニック 6752 機内エンターテイメント・システム
横河電機 6841 コクピットディスプレイ・モジュール
カシオ 6952 TFT液晶パネル
三菱重工 7011 貨物ドア
川崎重工 7012 日本飛行機が水平尾翼
新明和工業 7224 翼胴フィレット・フェアリングなど
富士重工 7270 垂直尾翼
昭和飛行機 7404 ハニカム
ジャムコ 7408 垂直尾翼構造部材、ギャレー

JALグループで運航している従来の飛行機は、小型機を除くとすべてボーイング社製で、旧日本エアシステム(JAS)時代を除くと、JALがエアバス機を購入するのは初のケース。「B777」「B787」と比べ燃費に優れていることが特徴。一見するとボーイング関連株と“かぶる”関連企業にとってはマイナスに見えるが、エアバスとボーイングの競争を促し、その双方と関係のある企業は、世界競争の中でも存在感が高まる。別表が主なエアバス関連株だ。

こうした中で注目される銘柄の1つがミネベア(6479)だ。ミニチュア・小径ボールベアリングは世界シェア60%を握る同社だが、エアバスにも納入する航空機用ベアリングであるロッドエンドベアリングではやはり、世界シェア6割超を持ちその需要拡大のメリットは大きい。ちなみに、2004年の会社側リリースでは「エアバスA380を支えるミネベア製ベアリング」として、ミネベアは1機当たり850以上のベアリングをエアバスに納入していることを明らかにしている。さらに、業績もボールベアリングやLED(発光ダイオード)バックライトなどの生産が好調に推移する中、好調に推移。同社は7月31日に第2四半期営業利益を68億円から100億円、通期では160億円から192億円に引き上げている(1株当たり利益は30円乗せ)。しかし、9月25日には一部報道で4-9月期の営業利益が前年同期比6割増の約120億円見通しと伝えられている。ここでも自動車や事務機器などに使う精密軸受けの販売増と、航空機向けの好調が指摘されていたが、会社側はこの報道の後に、業績修正は発表していない。再増額期待が高まる中、第2四半期決算発表は11月1日午後3時で同日に決算説明会も開催されることが注目されてこよう。

株価は4月安値275円から一貫した上昇波動を持続。3日に昨年来高値529円をマークしたのち微調整していたが、3日ぶりに反発基調。適度な材料株としての株価特性も兼ね備えており、引き続き人気の持続が期待できる。

住友精密工業(6355) 週足

住友精密工業(6355) 週足

このほかでは、新日鉄住金(5401)を筆頭株主に持つ住友精密(6355)の相場的な出遅れを刺激することが期待される。5月高値554円をマークした後は450円ラインを戻りの上限として下値を切り上げる展開。その下限に位置する400円近辺のPBR(株価純資産倍率)は0.6倍でしかない。会社側は営業利益ベースで3期ぶりの増益転換(前期比2.4倍)を掲げている。航空機関連の物色テーマが浮上した局面では値動きが軽くなる銘柄でもある。

小型株では、放電精密加工研究所(6469・JQ)が1日に、今2月期第2四半期決算を発表し、営業利益は前年同期比15%減としたが、これは事前の利益面で会社計画を上回る着地。今年5月にはエアバスの大型旅客機「A350」が使用するロールス・ロイス製のエンジン向け部品の新工場を愛知県に建設することが明らかになっている。15年度後半の稼働を目指し、月10基分のタービン用ブレードを生産する体制を整えるという、そのものズバリのエアバス材料を抱えている。

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