概況/大引け 日銀短観が予想を上回り前場は高いが、政府機関一部閉鎖で後場は失速。日経平均はソフトバンクが下支え

概況


TOPIX 15分足 MA(25/75)

TOPIX 15分足 MA(25/75)

大引けの日経平均は14,484円72銭の28円92銭高、TOPIXは1,193.44の0.66ポイント安。東証1部市場の値上がり銘柄数は658、値下がり銘柄数は964。出来高は27億9,444万株、売買代金は1兆9,238億円。

格付け会社のS&Pが債務上限問題を巡る協議について、短期間で収束すれば米国の格下げにはつながらないという見解を示したことや、日銀短観の大企業製造業の業況判断が+12(前回6月調査は+4)と市場予想の+7を上回ったことを受け、日経平均は11時13分に14,642円(前日比187円高)まで買われましたが、後場は上げ幅も縮めました。

オバマ政権の看板政策の医療保険改革法(オバマケア)に共和党が反対し、下院共和党がまとめた医療保険改革の延期を条件とする予算案修正を上院の民主党が拒否し、事態収拾のための協議会設置も拒否しました。暫定予算案が成立しなかったため、国防や警察、救急医療などを除く、他の政府機関は資金不足により一部が閉鎖されることとなり、連邦政府職員200万人超のうち約82万人が一時帰休となります。10月半ばに連邦債務が法定上限を超え、米国債がデフォルト(債務不履行)に陥る危機も迫っているため、それを人質にした瀬戸際の攻防が続きそうと警戒されています。

東京株式市場では、石油株が安く、安倍首相が来年4月からの消費税の引き上げを表明したことで、小売株も冴えませんでした。

一方、ソフトバンク(9984)は昨日、冬春商戦向けのスマートフォンを発表しました。NTTドコモがiPhoneを販売することについて、孫社長はソフトバンクのネットワークに不満を持って他社に出て行ってしまうリスクはほとんどなくなったと述べ、顧客維持に自信を見せたことも好感され、株価は上昇しました。

中国の北京市でPM2.5による大気汚染が深刻化し、10月3日には一部が九州に到達すると予想されているので、マスク関連としてジャスダック市場では重松製作所(7980)興研(7963)が大幅高となり、東証1部市場でも日本バイリーン(3514)が値上がりし、繊維関連として大東紡織(3202)も物色されました。ただ、大東紡織はSARSが流行した2003年にはマスクを生産していましたが、現在は生産していないそうです。

共和レザー(3553)は、トヨタ系列の自動車内装用レザー製品や合成樹脂製品のメーカーですが、上期の営業利益予想を赤字2億円→黒字5億円に、通期予想も4億円(前期比40.8%増益)→11億円(前期比3.8倍)に上方修正したため、ストップ高となりました。

日経ジャスダック平均は1,901円10銭の2円31銭安。クルーズ(2138)が買われました。大和証券から「ラグナブレイク」、「アヴァロンの騎士」、「HUNTER×HUNTER」といった主力ブラウザアプリが安定したランキング推移が続いていることに加えて、インターネットコマース事業が四半期で10億円を超える売上が継続的に計上できるまでに成長し、今後の収益貢献が期待できるだろうと報告されたことが注目されました。

タカラバイオ(4974)は、プラスミド(染色体DNA以外の細胞質DNA)ベクターを用いたiPS細胞作製方法の特許実施許諾を、iPSアカデミアジャパンから日本企業で初めて取得したと発表し、同方法による受託サービスや研究用試薬の販売などに乗り出すことで買われましたが、他のバイオ関連株は利食い売りに反落する銘柄も多い状態でした。

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