概況/前引け TOPIXは858.86ポイントの11.15ポイント高、日経平均は10,370円の140円高。安倍新政権への期待で日経平均は今年の高値更新。株高の資産効果への期待で百貨店が高い。中国の11月の工業利益が前年同月比22.8%増でファナックは上場来高値。

概況


TOPIX 15分足 MA(25)、MA(75)

TOPIX 15分足 MA(25)、MA(75)

前引けのTOPIXは858.86ポイントの11.15ポイント高、日経平均は10,370円の140円高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,157、値下がり銘柄数は402。出来高は19億7,952万株、売買代金は8,464億円。

安倍新首相が昨日の就任会見で「危機突破内閣を組織した。全閣僚に経済、復興、危機管理の3つに全力で取り組むよう指示した」と述べ、「デフレ脱却が政権の使命」と強調し、「大胆な金融政策と機動的な財政政策と成長戦略の3本の矢で結果を出す」と表明したため、日経平均は今年の最高値を更新しました。

安倍首相が日銀に対して2%のインフレターゲットの導入や無制限の金融緩和を求めているために、金融緩和で調達資金の低下期待やリフレ効果への期待で、オリエントコーポレーションや野村ホールディングスなどの金融株も買われました。

ファナック(6954)が上場来高値を更新しましたが、中国国家統計局が発表した11月の工業利益が前年同月比22.8%増だったため、中国企業の設備投資意欲も高まり、恩恵を享受すると期待されました。
中国の景気回復による輸出入の増加で、海上荷動きも活発になるという期待から、商船三井や第一中央汽船などの海運株も続伸となっています。

Jフロントリテイリング(3086)や三越伊勢丹(3099)、高島屋(8233)などの百貨店株も買われました。
株価上昇による資産効果で、宝飾品や時計といった高額品の販売増加へ期待が高まっていることや、Jフロントリテイリングが傘下の松坂屋の上野店の南館を建て替え、パルコを出店することや、松坂屋の銀座店も再開発し、2016年~2017年に大型の複合商業施設に生まれ変わる計画があるので、都心の一等地の店舗の有効活用することで収益性を高められることなど、資産価値の側面も注目されたようです。

一方、昨日は低価格の住宅を販売するパワービルダーの6社の統合計画でストップ高に染まったアーネストワンや飯田産業などは利益確保の売りに反落しましたが、タクトホームには押し目買いも入り、持ち直しました。
2,500万円の戸建住宅を購入する資金の全額を住宅ローンで調達した場合、固定金利2%、返済期間35年、ボーナス返済10%、返済方法を元利均等に設定すると、月額返済額が74,534円(ボーナス月は49,832円が上乗せされる)となります。
パワービルダーの戸建住宅は販売価格が2,500万円前後であり、購入層は年収500万円前後となっていますが、更なる低価格の追求や住宅ローン金利の低下によって、年収300~400万円の所得層もターゲットになってくると期待されています。

日経ジャスダック平均は1,404円の2円高。東証マザーズ市場のユーグレナが高値更新し、薬のインターネット販売について、最高裁が来年1月11日に判決を言い渡し、ネット販売の権利を認めた今年4月の東京高裁の判決の結論が確定する見通しとなったことでケンコーコムも年初来高値を更新しています。

ジャスダック市場のサンセイランディック(3277)は権利調整が複雑な不動産を買い取り、関係調整した上で再販する会社ですが、2006年の税制改正以降、借地権との権利調整が必要な底地の物納が困難になり、相続に際して底地の売却ニーズが高まる状況が続いているので、安定した利益成長が続く見通しと期待され、買われました。

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