ホンネで迫る!! ブラインドインタビュー 五輪誘致で個人大復活?

インタビュー 概況


関連人気は観光、スポーツ、リートなどに波及
次のステージは取組動向に

オリンピック東京招致成功の報とともに、株式市場でも建設、不動産などの関連株が大にぎわい。56年ぶりの東京でのオリンピック開催となるが、前回の成功体験が経済成長とオーバーラップし、大きな期待感となって市場を駆け巡っている。実際、前回の1964年前後の株式市場の熱気を肌で経験した年配の投資家を含め、今回の相場をリードした個人はどう動いたのか、市場関係者に聞いた。

ネット証券関係者A 「9日、10日とすさまじい個人の買い意欲を見せ付けられた。特に、建設株への物色はすぐさま“横”に広がるなど、ご祝儀商いも含め、久しぶりの好人気だった。ただ、このグループはここまで、一部を除けば物色対象から外れていただけに、わっと商いが集中した後が少し心配だ。信用の取組好転など、次につながっているかどうか見極めたい」

――過去の東京オリンピックを経験した年配の投資家は。

対面証券関係者B 「確かに今週に入って、過去のオリンピック相場を経験したと思しき年配の投資家が建設株などに買い注文を入れるケースもあったが少数派。個人はそれだけでなく、観光やスポーツ関連株などにも買いを入れている。そう世間でいわれているほど、建設株一本ではなかった印象だ」

対面証券関係者C 「うちでは、株価100円前後の低位建設株を万株単位で買われたお客さんが目立った。大成建(1801)鹿島(1812)などの王道銘柄の注文は意外と少なかった。この際だからと値がさの不動産株などに買い注文があったかと言えば、それもなかった。やはり個人の資金量には限界がある」

対面証券関係者B 「オリンピック関連株は、前週末(6日)に東京敗退の予測が出て、いったんは皆、手じまった経緯がある。週初にあらためて買い直したことで、売り物薄の中で値だけが飛んだイメージ」

対面証券関係者C 「建設株の物色が継続しているが、われわれの方は建設株というと、どうしても、これまでは地震など災害、復興のやや暗いイメージしかなかった。オリンピックのような喜ばしいイベントで買うのは初めてのケース。なので、業績面での裏付けなども厳しいだけに、どうしても疑心暗鬼になってしまいがち。7年後までにどの企業がどんな受注を取れるのかなど不透明だ。むしろ、今、現在で見通せるのは、この先の首都圏の地価の値上がりだろう。その観点で不動産株やREIT(不動産投資信託)などを紹介している」

ネット証券関係者A 「大成建設の突如の大商いが示すように、個人の買いが相当入った。むろん、オリンピック相場で即、建設株との期待が先行したのだろう。聞くところによると、前回のオリンピック相場では、実際に株式市場の外での熱気が伝わり、建設株のほかにもセメント株などが相次いで仕手化するなど、息の長い相場展開に発展したようで、基本は循環物色と考えた方がよさそうだ。オリンピック誘致の成功が“アベノミクス”を後押しするはずで、カジノ法案など懸案事項も解決に向かうことが期待されている」

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