概況/大引け 前場は売られたが、午後1時半頃から買いが入り、約3週間振りの14,000円台乗せ。消費増税に合わせて日銀が金融緩和検討も下支え要因

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

大引けの日経平均は14,053円87銭の75円43銭高、TOPIXは1,156.30の7.12ポイント高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,019、値下がり銘柄数は589。出来高は22億6,824万株、売買代金は1兆7,881億円。

日経平均は前場は反落していましたが、後場は1時半頃から買いが入り、8月14日以来、約3週間振りの14,000円台乗せとなりました。

来年4月に予定通りに消費税が増税されれば、景気が落ち込むのを防ぐために日銀は追加の金融緩和を検討する方針と今朝の朝日新聞は伝えています。為替の落ち着きや政策期待が支えになっているようです。

なお、本日のREIT(不動産投資信託)は高安まちまちでしたが、大和証券では不動産株やREITに注目すべき時期が来ると解説しています。英国中央銀行が米FRBと同様に失業率を政策目標に挙げましたが、日本は雇用慣行が英米と異なるので、失業率は目標となりにくいと解説しています。現在、日銀がREIT(不動産投資信託)を購入していて、REIT価格には働き掛けられても、REITが不動産を購入する額(≒地価)には直接働き掛けられてはいない。今後、日銀がREITに出資することで、不動産を実質的に購入する可能性があるように思うと予想しています。

セクター別では、海運株や証券株、不動産株、鉄鋼株、銀行株が買われました。

バルチック海運指数が昨日は1,168ポイント(前日比29ポイント高)と、今年の高値となっている7月1日に記録した1,179ポイントに近づいていることが注目されています。加えて、アジアとヨーロッパを結ぶ新たな輸送ルートとして注目されている北極海航路について、昨日、利用促進に向けたセミナーが開かれたことも刺激要因となっているようです。スエズ運河などを通るルートと比べて輸送にかかる日数が大幅に短縮できることから注目されています。これまでは北極海航路は海氷に覆われていて、商業航海は難しかったのですが、地球温暖化の影響で海氷面積が減少しているので、夏場は破氷船の支援で船舶の航行が可能になりました。

日本網膜研究所が9月2日に、本社を福岡市から東京都中央区に移し、社名もヘリオスに変更し、資金調達のために株式上場を検討していると日経新聞で報じられました。新日本科学(2395)は、日本網膜研究所と資本業務提携を結んでいることから、関連企業として大幅高となりました。

靴の販売チェーンのABCマート(2670)は、JPモルガン証券が投資判断を「Overweight」継続で、目標株価は4,600円→4,800円に引き上げました。上期既存店実績は6.2%増、全店10.2%増と春夏商戦は完勝し、商品戦略奏効で秋冬も好調継続と予想しています。

一方、オリンパス(7733)は、過去の不正会計を巡り、英国重大不正捜査局(SFO)がオリンパスと子会社のジャイラス社を訴追したと発表し、売られました。

高砂熱学(1969)は、国土交通省が所管する独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が発注する、北陸新幹線の融雪・消雪設備工事の入札をめぐり談合していた疑いで、公正取引委員会が強制調査したことで売られました。

日経ジャスダック平均は1,782円07銭の13円94銭。日本網膜研究所(現ヘリオス)の上場検討に刺激を受けたのか、新興市場では免疫生物研究所やシンバイオ製薬、テラ、ナノキャリア、ペプチドリームなどバイオ関連の値上がりも目立ちました。

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