概況/大引け 世界景気の回復期待等から、リスク選好の動きが強まり円安へ。日経平均は405円高

概況


日経平均 15分足 MA(25/75)

日経平均 15分足 MA(25/75)

大引けの日経平均は13,978円44銭の405円52銭高、TOPIXは1,149.18の31.40ポイント高。東証1部市場の値上がり銘柄数は1,629、値下がり銘柄数は88。出来高は24億2,722万株、売買代金は1兆9,565億円。

中国国家統計局が9月1日に発表した8月の製造業購買担当者指数は51.0と、7月の50.3から上昇し、マークイットが9月2日に発表した8月のユーロ圏の製造業購買担当者景気指数の改定値も、速報値から0.1ポイント上方修正されて51.4と、2011年6月以来の高水準となりました。

ドイツの製造業購買担当者景気指数は51.8へと0.2ポイント下方修正されたものの、前月比では1ポイント強上昇しており、フランスは18ヵ月ぶりの高水準となる49.7で横ばいとなりました。周辺国も改善し、アイルランド(52.0)、イタリア(51.3)、スペイン(51.1)と景況感の分かれ目の50を上回りました。ギリシャも前月比1.7 ポイント上昇し、48.7と2009年末以来の水準まで高まりました。

米国のシリアに対する早期の軍事攻撃がないことや、世界景気の回復期待から、リスク選好の動きが強まり、安全通貨の円への需要が減少し、本日の円相場は一時1ドル=99円69銭まで円安に向かいました。

日本が昨日発表した法人企業統計で、4~6月期の全産業の設備投資は前期比2.9%増(1~3月は0.3%増)となったため、9月9日に発表される4~6月期のGDPの2次速報は、一次速報の前期比0.6%増、年率換算2.6%成長から、野村証券では前期比1.1%増で年率換算は4.3%の高成長に大きく上方修正されると予想しています。GDPが大幅に上方修正されると消費税も予定通りに引き上げられるので、財政再建の取り組みを評価した外国人の買いが本日は入ったのではないかと野村証券では推測しています。

東京株式市場はほぼ全面高で、証券株や銀行株が買われ、土地の含み益が見直され、三菱倉庫(9301)住友倉庫(9303)なども高くなりました。円安でトヨタ(7203)が買われ、ブリヂストン(5108)住友ゴム(5110)などのタイヤメーカーも買われました。軸受け鋼でシェア4割の山陽特殊製鋼(5481)も高くなっています。

安倍政権の成長戦略の柱の1つが雇用や人材なので、フルキャスト(4848)ヒトコミュニケーションズ(3654)アウトソーシング(2427)といった人材派遣会社も活躍しました。海外投資家からは日本の労働市場が硬直的で経済の効率化を妨げているという見方が多いので、雇用の流動化への期待も強いようです。

日経ジャスダック平均は1,768円13銭の22円96銭高。アビックス(7836)は、大型LED映像表装置の開発、販売を行っていて、鹿島アントラーズのホームスタジオなどに納入実績があるため、オリンピック関連として注目され、2日連続ストップ高となりました。

ヒビノ(2469)もコンサート講演やイベント会場向けに大型LED映像装置のレンタルを行っていて、買われました。イベントの照明演出の調光システムを販売しているファーストエンジニアリング社が子会社で、同社はロンドンオリンピックの開会式の演出を担当した米エボライツ社製の調光システムの輸入総販売代理店なので、オリンピック関連と期待されました。

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